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第十七話
「礼。」
「よろしくお願いします。」
Bチームが先攻となった。
「プレイボール。」
最初の打者は左の水野、和歌山ウルフズの1番打者だ。彼は俊足外野手でバッティングにも定評がある。
「まずは外角ストレートだ。」田村がサインをだす。
頷く結城。
ボールを投げる。
「カキン。」
ボールはセンターの前に飛んだ。センター前のヒットである。
振り返りセンターを向く結城。
水野は俊足だ。けん制でさせればいいが。そんなことを考えた。
「けん制。」サイン。
けん制する。水野も塁に戻る。
「1球はずそう。」これもセオリー通り。
1球はずしたが水野は走らなかった。
「ゲッツーを狙おう。」スクリューのサイン。
バッターが打った。打球はセカンドの正面に素早く飛んだ。水野は盗塁をしていたがセカンドがショートにボールを投げた。水野はセーフにはならなかった。そしてファーストに送り、狙い通りゲッツーとなった。」
「ツーアウト。」
次のバッターはゴロになり1回表は3人で終わった。
マウンドまで走る岸田。城岡が自分と同じチームだったのは少し残念だった。でも、3回を確実に抑えるのにはいい材料か。




