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第十六話
先発メンバーを発表した。
「紅白戦の規定として全員出場。ピッチャーは1人3回まで、バッターは1人3打席までとする。」
「はい。」
「Bチーム先発は岸田。」
「はい。」
城岡は4番に座った。
2人の投手は投球練習を始める。
このグランドの観客席には保護者が集まっていた。その中には結城知香もいた。
「グー、人差し指、パー。」
・・シュートか。
投球モーションに入り、岸田はしなやかに腕を曲げ右腕を振る。ボールは途中で右腕方向に曲がった。
今年初めての試合で投げられるのは3回まで、いつも通りよいピッチングを心がけたい。
そして、この日は知香もいる。よいピッチングをしたいものだと思う。でもこれはこれ、それはそれ。
その頃3塁側でも結城が投球練習をしていた。彼の持ち球はシュート、スライダー、スクリューである。右打者の外側に鋭く変化する2つの球種は厄介だ。それに左打者でも外角に投げれば長打になる確率は低くなる。
「集合。」
ナインが集まる。




