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第2章 50話 ささやかなマウンド
「本選楽しみしてる。」
「はい。」
「それと、宿題もするんだぞ。」
「はい。」
北海道から宝の野球を探して(北海道ホエールズ)
いくら、うに、野球・・。
「ルンルンサムサム。」
上川が一塁でけん制球を受けるときの独特の足の動かし方である。
「きゃー。」
女子生徒の人気は抜群、先月には雑誌北海道ベースボールの人気、リトルシニア部門で入賞した・・。
「ルンルン、サムサム。」
「暇はないな。彼の思考は。」
「盗塁で人気が出るなんて・・。」
ベンチが応援歌を歌いだす。
「アウト。」
「あー、おしい。」
上川の盗塁はキャッチャーの剛速球で阻止された。
洞口がマウンドまで走っていく。
(これは負けちゃったな)
マウンドでボールを受け取った時、理由もなく、プロの選手の残像がマウンド上で洞口に映し出されるようだった。それがどのような意味なのかは、まだ、いや、マウンドという聖地で映し出された、名場面を北海道の北の大地で投げる洞口へのささやかなスカウトだったのかもしれない。




