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第2章 第10話 道半ば
そこには全てが詰まっている、まるで夢のようだ。
こうして新生千葉ライアンも静かに幕を開けた。
小川君の昼の放送と共に。
ものちゃんは一人笑みを浮かべて、その放送を何回も聴いていた。
頑張れ千葉ライアン。
剛田は今日も一人投球練習をしていた。
「パワー。」
漁船が港に着く。
「プルルルル―。」
目覚ましが鳴る。
午前6時。
「おはよう。」
部屋の二階から、一階に降りる洞口。
「ああ。おはよう。剛士。」
父さんは漁船の漁師だ。
カニ漁といえば北海道でも自信がある有名どころでその名の通り有名だ。
父さんはこの後、スポーツジムでトレーナーもしている。
「カニうまっ。」
「でしょー。」
「これなら全国行けるよまた。」
この分なら自分に近い、いや、もしかしたら超えた存在になるかもしれない。
10月半ば、本格的な冬が我が家にやってくる。




