第2章 第3話 地元へ・・。
「すごい、地元の星が帰り咲く前かってことか。この分だと東京ラビットズ、いや、アメリカからスカウトが来るぞ。」
「上川君はどう思う。」
「えっいいと思う。」
「おばちゃん、サーモン丼追加ね。」
「幸せな奴だ。」
ショートの増田は言った。
北海道ホエールズはチームができて20年の歴史あるチームだ。
「このチームを改造するぞ。」
東京を出るとき、新しく監督に就任する増田のお父さん徹は言った。
「そりゃアメリカから助っ人が2人も来るのだから当たり前だ。」
上川はそう言った。敗戦の中での揺れる発言だったが、チームの結束力としてはよかった。
ラビットズカップとは、東京のプロ野球チーム、東京ラビットズの本拠地、ラビットズドームを拠点とした中学生の全国硬式野球大会である。
プロ野球選手もここ、5年で2人輩出している。
だから、毎回Aシードで地方大会に出ている。
このレベルの選手まで来ると、自己というものが独立している。
皆が自分を主張し、認められ、結果を残す。
それが北海道ホエールズの考え方だった。
しかし、優勝からもう15年が経っている。
自分達の成績を見ながら、どこまで成績をあげ、このチームが一番を取れるか・・。この二回戦での敗退・・。チームの背番号争いだけというわけにはいくまい・・・。
「点呼取るぞー。」
「はいー。」
俺達は北海道へ帰りに東京を後にした。




