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異球物語  作者: 焼き豚
地球編
5/5

修行開始

【修行中】

「はぁ…はぁ…こんなの…何の意味があるんだよ…」

「意味がないと思ってるのか?」

「だってそうだろ…ただ追いかけてるだけじゃねぇか…」

「……これはただの鬼ごっこじゃない。お前らの“能力”を引きずり出すための訓練だ」

「能力って…そもそも何なの?」

「お前らの中に眠ってる力だ。三手に触れられた時、無理やり表に出てきた“異能”」

「異能って言われてもな…実感ねぇよ」

「だろうな。今のお前らはただ“持ってるだけ”だからな」

「じゃあさ…ぽるの能力、見せてよ」

「あー確かに、それなら分かりやすいかもな」

「……は?お前ら、僕を何だと思ってるんだ」

「だって先生なんでしょ?だったら見本くらい見せてくれてもいいじゃん」

「そうそう、口で言われても分かんねぇし」

「……チッ、生意気な」

「いいだろう、少しだけだぞ」

「目ぇかっ開いてよく見てろよ。これが俺の能力だ」

「……【シンヲォール】」

小さく呟いた瞬間、二人の前の空間がぐにゃりと歪んだ。次の瞬間、空気そのものが押し固められたように、その場に“見えない境界”が生まれる。

「……は?」

「な、なにこれ……!」

何もないはずの空間に手を伸ばすと、指先がぴたりと止まる。まるで空間そのものが壁になったみたいに、びくともしない。

「見えない壁…!?」

「これが…能力……?」

「そうだ。これが俺の能力だ」

「でも…さっきの回復は?あれも能力じゃないの?」

「ああ、たしかにあれも使ってただろ」

「……あれか。【ヒールセルテイン】はただの魔法みたいなもんだ。能力とは別物だな」

「別物……?」

「そんなことはどうでもいい」

「ほら、続きを始めるぞ」

「今度はさっきより長く持たせろよ」

「まだやんのかよ…!」

「ちょ、ちょっと待ってって…!」

「待たない。止まったら置いてくぞ」



【その日の夜】

その夜、二人は疲れ果ててすぐに眠りに落ちた。


――同じ頃。

「うきゃきゃ!ひとりで攻めてきやがったぞ!」

荒れ果てた街に、異形の声が響く。

「ばばばばばさ ばばばばさ」

無数の影が、ひとつの存在を取り囲む。

「馬鹿だなぁ、お前は。俺らに喧嘩売るとかよぉ!」

「100対1だぞ?ボコボコにしてやる――」

次の瞬間。

音が消えた。

“敵の半分が、消えていた”。

「……は?」

誰かの間抜けな声が漏れる。

「ほら、どうした?」

静かな声が響く。

「ボコボコにするんだろ?」

一歩、踏み出す。

「早く来いよ」

再び、空気が裂ける。

「うぎゃっ——!」

「ば、ばびびばび……!」

「うあああああああ!!」

悲鳴だけが残り、影は次々と消えていく。

気づけば——

立っているのは、ただ一人。

その一夜で。

熊本、鹿児島一帯の侵略者は——壊滅した。


47/2

久しぶり

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