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「パラボラパンデミック」  作者: ののむらハル
第二章 ゆうと編
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第十三話「もくてきの場所」





「ただいま!」



「龍二!!無事だったのね!」

母親は涙目になって龍二に近づく


「ごめんな心配かけて…」




母親の後ろから茶髪の女が近づいてくる

「バカ!ほんとよ!お母さんと、お父さんが

どんだけ心配したと思ってんの⁉︎」


「ごめん…姉ちゃん…」



「それより、ニュースはどうなってる?」

車のカギを机に置いて父が母に尋ねる



「自衛隊も出動したみたいよ…、アメリカからの軍の要請もしてるみたい」


家族でテレビを囲むとニュースが始まった



【現在起きている現象は、何者かによるバイオテロの可能性…ーーー】


【何かの感染症の可能性があります、ヤツらには近づかないように、うがい手洗いは徹底しましょう…ーーー】


【専門家によると、これは宇宙からの侵略に間違いないだろうとのことです…ーーー】


「みんな意見が食い違っててね、もぅわけわからないわ」


「う〜ん…とりあえず!しばらくは外出しないほうがいいよ、お父さんも仕事休みなよ?」





「…俺、ちょっと出てくる」

龍二は弓を持ち玄関に向かう




「はぁ?!あんたバカじゃないの⁉︎人の話し聞いてんの⁉︎」




「ナナが一人で家にいるんだ!助けに行かないと!」

龍二は拳を握り話す



母もあとから玄関に追いつく

「ナナちゃんなら避難してたわよ」



「えっ⁉︎本当かよ!母さん!」


「ええ、車で男の人とどっか行くのを見たわ」



「なっ!男っ⁉︎」



「ハーフのイケメンだったわよ〜」

母はそれだけを言い残し去って行った



「ぷっ!龍二、失恋ねー!」

姉はケラケラ笑いながら話す



「ぅるせっ!そんなんじゃねぇよ!」










朝の6時29分





朝の日差しの中


小さい靴音が響く





「かそうばどこ?」




優斗は総合体育武道館を出て、田んぼの道を行く




グゥ〜…



「お腹空いたよ…」




空腹のまましばらく歩くとコンビニが見えた




あっ!サンドイッチ!


優斗は昔からコンビニに行くと

タマゴサンドを買ってもらっていた





コンビニに近づくと男が一人出てくる




「おい!ガキ!ここは俺のコンビニだ!あっち行け!」

スーツを着た男は鉄バットを持って威嚇する




どうしてダメなの…?


優斗は男を見上げる




優斗は急にもじもじしだす



「おじさん、おトイレは?おトイレだけでも貸して?」




男は3分だけだと話し、トイレに案内する



優斗は鉄バットで突つかれながらATMや端末機の前を歩きトイレへ着く




ふぅ〜…


漏れるところだったよ…



「ありがとうおじさん」

トイレから出てきた優斗は礼を言う




「終わったらとっとと出て行け!」



「…はい」




「…おじさん、かそうばって知ってる?」

優斗はコンビニから出たあと、最後に尋ねた




「はぁ?火葬場?お前、あの世の仲間入りでもする気かぁ?」

男はバカにしたように話す




「お母さんがそこで待ってるの」



「はは!それは面白い!お前の母ちゃん先に行っちゃったのか!?」



「うん…、そうなの」

優斗の表情が暗くなる




「はっ!火葬場ならあっちの道行ったらあるぜ!」



男は道を指差す




「本当?ありがとうおじさん!」


そう言うと優斗は走って道を行く



「へっ!バカなやつだ!あの世でお母ちゃんと対面しな!」





男はそう言うとコンビニへ戻っていく





✳︎つづく✳︎

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