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「パラボラパンデミック」  作者: ののむらハル
第二章 ゆうと編
11/21

第十一話「脱出」





ピッピッピッ…

『おかけになった電話番号は電波の届かないところかーーー…』



「…ダメだ、繋がらない」


「そんなぁ~」

優斗は繋がらない電話を見て俯く




スマホにはメールが一件入っていた


【龍二、あなた無事なの?お母さん達はみんな無事です。お父さんが今、体育武道館まで迎えに行ってます。17:57発信】


「親父…」





龍二は優斗と目線を合わし問いかける

「本当におばさんここにいるんだな?」



「うん!お母さん絶対いるもん!」



「ナナはここにはいないのか?」


「お姉ちゃんはお家でお留守番だよ」



龍二は難しい顔をする

「…よし、わかった、優斗おれの親父が20分後くらいで迎えに来る。それまで俺が探しに行ってくるから優斗はここで待ってろ」


龍二は優斗の頭をポンポンとする







パリンッ……




!?





「お兄ちゃん今!」

「しっ!」



龍二に引き寄せられ、身をかがむ



一度、周辺を確認した龍二は時計を見る




あと約19分…

親父が来るまで持ちこたえないと…





「優斗、ここも危険だ、おばさんを探しながら正門玄関に行こう」



「うん」



龍二は大きな扉を少し開け、周囲を確認する


扉の先には武道館会場のライトとすぐ近くに観客席のイスが見えた


「よし…優斗、身をかがめてあそこの扉まで行くぞ」



観客席のイスに隠れ、四つん這いで優斗達は進む





ガシャンっ!



どこかでまた音が聞こえた



「優斗!急げ!」





扉に着く


ギィー…

開けて中を確認する



「よし入るんだ」




中に入り階段を降りる



「こっちだ!」


少し長い通路を小走りで通過し

角を曲がる


右側には外に繋がる非常口があった




「ここから出よう」




少しづつ扉を開け、外を確認する


「…っ!!」


誰かが襲われているのが見えた

「だっ誰かっ!うあぁ!!!」


車に乗ろうとしていたところ

エイリアンに殺られていた




「くそっ…」






優斗は龍二の後ろで息を飲む






ギィー…





優斗の後ろから扉が開く音が聞こえた




「お兄ちゃん!扉の音がした!さっき通ってきた扉と同じ音!」


「こっちだ!」



非常口からの脱出を諦め

更に長い通路を進む



「優斗、ここでヤツらが来ないか見ていてくれ!」


「うん!わかった!」



龍二は先ほどの非常口付近を見て

弓を構える



「来るならこい…」







徐々に何本かの触手が見えた…



弓を強く引く




「こいっ!」




エイリアンの顔が出てきてこちらを向く



「!!、あいつ…」





顔には弓が一本刺さっていた






「へっ…やっぱ日本式の弓じゃ、こんなもんかぁ…」




龍二はそう言うと弓を放つ




ヒューンっ!







ブシュッ!!!





エイリアンが丁度、口を開き

中に矢が刺さる





「良しっ!」






ガタンッ!


更に非常口から一匹のエイリアンが走って来る



「お兄ちゃん!非常口から来た!」




龍二は矢を取り

ゆっくり弓を引き放つ





ヒューンっ!!




ズシュ!


矢は命中するがエイリアンは走って来る



「お兄ちゃん!あいつまだ生きてる!」

「ああ!」



すぐに弓を引き

矢を放つ





ブシュッ!!




顔に矢が刺さりエイリアンは転げる






「優斗!行くぞ!!」






二人は手を繋ぎ走る



父親が来るまで約3分…




「あとすこしで親父が来るはずだ!正門まで走るぞ!」




玄関を通り抜け駐車場に出る




後ろから数匹のエイリアンが

追ってきた




「はぁぁ!はぁぁ!お兄ちゃん…」


「優斗!がんばれ!あと少しだ!」

優斗を見て声をかける







「お兄ちゃん危ない!!」



「?!」

「うわぁッ!!」




前方からエイリアンが一匹襲ってきた




二人は避けると同時に倒れこむ







「ああ…お兄ちゃん…!」

襲ってきたエイリアンは優斗に襲いかかる




「くそっ…!!」


龍二はエイリアンの後ろから羽交い締めする


「優斗!!行けっ!正門に黒い車が来てるはずだ!そこに逃げるんだ!!」




優斗は首を縦に降り

走っていく






「はっ…

俺も終わりだな…」






*つづく*

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