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誘いこまれて?
「飛んで火に入る夜の虫とは、お前たちのことだ。」
玉座に座る主の傍らで叫ぶ、長身の、女とも見まがうほどの軍師が叫ぶと、高名な、他国にも名を響かせている英雄豪傑猛将達を先頭とした将兵が、勇者とその妻の女魔王と娘?他を取り囲んだ。
“何を考えている?落ち着いている?この吸引の策に簡単にかかる愚か者が…何かを考えているのか?いや、それを私が深読みして、彼らに隙を作るとでも思っているのか?”彼はしばらく躊躇った。もちろん、数コンマ一秒ではあったが、決断を下した。
「やれ!竜の策!」
完全な勝利を確信していた。彼だけではなかった。その確信を持ったまま、記憶が途切れたのは、彼らにとって幸運であったろう。
「3人とも、これほどとはね。」
「そんなことはないさ。」
「だんな様。謙遜もすぎると非礼だぞ!」
「そうよ。お母様の言う通りよ。」
と夫婦親子している勇者、魔王、元勇者に、チーム全員を代表するように、
「今度は、行方不明しないでくれよ。」
曖昧に笑いながら、“今回は、皆を置いて行くわけにもいかないしな…手助けしないと生けないひどい達がいるすぎるしな…。”と考えていた彼の腕を、女魔王が一人では行かさぬぞとしっかり組んでいた。
(終)




