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観察日記4

11月5日

　お風呂あがりに麦茶を飲んでいると、お兄ちゃんが『こいつを見てくれ。こいつをどう思う？』って言いながら、右手を見せてきた。

　私はその問いに、『すごくうにょうにょしてるね』って返した。お兄ちゃんの右手から、触手が生えていて、それがうにょっていたからだ（関係ないけれど、アツアツのたこ焼きの上で踊るカツオ節が頭に浮かんだ）。

　見たまんまを述べると、お兄ちゃんがちょっと残念そうな顔になった。意味が分からなかったけれど、あれかな、もっと驚いた方が良かったのかな？　でも、昨日のインパクトが強くて、「あぁ、そこからも生えるんだね」としか思えなかった。

『あらゆる場所から触手を生やせるようになったんだ』

　気を取り直してそう言うお兄ちゃんは、とても嬉しそうだった。精神がタフなのは良いんだけれど、何故あんなに嬉しそうだったのだろう？

　まさか、生やした触手であんなことやこんなことを……？

　何か対策を講じなければいけないかも。

　次回更新は明日11/6を予定しています。

　カツオ武士(｀・ω・´)