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蛮族の姫君は婿殿を射止めたい

作者:紬夏乃
ヴァンゾルクというかもう蛮族――

ヴァンゾルク、それは武名を誇る辺境伯家だ。
魔物の猛攻から国を守る盾と尊敬されている。

ルーカスは、婿探しにやってきたヴァンゾルク家のひとり娘クリスティナを遠くから眺める。
彼女の婿に選ばれた者は大変だ、きっと剣を持ち魔物と戦うことを求められる。
武力の武の字もない自分には関係ないことだが――

そう思っていたのに、「結婚してください!」と自分に向かって可憐に微笑むクリスティナにルーカスは戦慄する。

なぜか起こる決闘騒ぎ。
明らかとなってゆくクリスティナの猛者猛者の猛者っぷり。
ルーカスは心の底から叫ぶ。
「待ってくれ!!!!!」と。

全四話
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