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ネフロレピスの宮殿そこにアルトがやってきていた、お土産に盾のエンブレムを持ってきている。
盾は自分の代わりに攻撃を受けてくれるものであり、それを贈り物として送ることは闘神と呼ばれる神々の1柱であるアルト達にとって最上の贈り物である。
昔は本物の盾を送っていたがかさばるし邪魔なので盾の形をしたお土産を送る、ちなみにお土産の盾は安いので割と気軽に渡す。
「ネフロレピス様、アルト様がいらっちゃられました」
「よし、通せ」
ネフロレピスの使いがアルトを宮殿の応接間に通す。
「よくきたなネフロレピス・ダイス」
「その名前で呼ぶのはやめてくれ」
「お前、魔王系モンスター? とかいうの率いていたがあれはなんだ?」
「質問の意図がわからんが、敵か味方かでいえば俺の敵といえる存在だ。それよりなんでわざわざ俺に頼んで送ったんだ? 自分で行っても良かったんじゃないのか」
「今俺が動いたら目立ちすぎるからNGだよ、ハイミルもそう思ってるのかどうか知らんがラベンダーとかいうやつを送ったみたいだしな」
「ふむ」
「で、大司祭のやつはどうだった? 強いと聞いていたが」
「強いというのはデマだったよ、こっちの戦略を狂わせる目的の偽情報だ」
「ほう、なかなかアジなマネをしてくれる。俺まで騙されていたよ」
「俺だって戦うその時まで騙されていたよ、奇襲する時に反撃された場合の危険性が高いと判断していた大司祭を真っ先に殺しにいったし、それで1回しか使えない奇襲のカードを使っちまった、その間にラベンダーのやつに聖女候補と神聖騎士団を亜空間に逃された。イリスとマルガリータはなんとかしとめたがラベンダーにも逃げられたし、大して戦力削れなかったな」
「大司祭もどうせ次のやつを実は生きてましたとか言って出てくるだろうしな……だがハイミル教団を運営している去勢している連中や熱心なハイミル教徒の温床である王国からしたら、これはとんでもない損害だと大騒ぎになる程度には損害を与えられただろう」
「そうか? とりあえずラベンダーを撃退できたので亜空間に逃げた神聖騎士団と聖女候補は始末できたが……」
「自分が教団の内部の1人だったらどう思うか考えてみな?」
「ふむ」
しばしの沈黙。
「大損害だな」
「うむ、立て直すのには時間がかかりそうだな。どうせハイミルが出てきてどうにかするんだろうが」
アルトは後少しだけ気になることがあるとすれば王国の王族や貴族を殺す必要は無かったかもしれないのではと思ったが、あの王国は10万の兵士を教団に向かってさしむけていた……ということは教団にあるらしい居住区とやらに王国軍が到着したら大虐殺が起きていたのだろう。
アルトは自分の優しすぎる性格を反省した。
ここのところずっと平和だったので平和ボケしてしまったのかもしれない。




