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ゴブリンの王が意気揚々と向かって行ったが結局何とも遭遇せず終わった。
天使アイリーンが報告に来ている。
「聖女達が死んだ?」
「そう、聖女イリスと聖女マルガリータは死体を見つけたけど大司祭は見つけられなかったわ、見てた限りだと生きてるわけない重傷をおってたけど、なんか普通に動いてたからちょっとわからないわね。新しい聖女のラベンダーとかいうのが大司祭を担いでどっかに行ってたわね、神聖騎士団と聖女候補はどうなったか不明、詳細は不明だけど死体も残らず消し飛んだかも」
王城が落とされてた話も驚いたけどもっと驚く話が出てきた。
「ちょっと待って、その話本当?」
「本当よ、ちなみに新聞とか読むとこれをやったの全部うちがやったことになっているわ」
情報源は色々あるけど、闇教団の一番大きな情報源は市販してる新聞です。
「全部って」
「全部は全部よ、王城を襲ったのもハイミル教の軍勢を襲ったのも全部ね」
天使アイリーンが指を鳴らすと大きい袋2つを担いた天使アイリーンの助手がやってきた。
「回収してきた聖女イリスと聖女アイリーンの死体よ、確認する?」
「確認は後でいい、それよりいったい誰がやったんだ? そもそもそんなことができるやつが居るのか?」
「アルトと名乗ってる謎の人物が1人でやったみたいね、こっちもただじゃすまなかったみたいね、いまどこに居るのかわからないけど」
「アルトねえ、どこに居るのかな。探してみるか…………探せる?」
「探してるけど見つからない」
「そんな簡単に見つけかれば苦労しないか」
……あれ、今回俺って何かしたっけ?
ゴブリンの王が率いる軍勢は敵とぶつからないで帰ってきたし、ハイミル教の総本山を守りにいったことくらいしかしてないよな。
なんか色々な戦力が勝手に潰し合ってるような気がする。
不意に最初にやったデスゲームのことを思い出す、背を取られないように壁を背にして警戒しながら襲ってくる相手とだけ戦ってたら最後まで生き残れたんだよな。
襲ってくる相手に勝てる程度には強く、しかしこっちから積極的に襲わないというそんなかんじ。
「とりあえず聖女イリスと聖女アイリーンの死体の確認をしよう、アプリコットとデイジーを呼んできてからな」




