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「ハイミル教団の総本部に行くぞ! すぐ近くだ」
アルトと別れた魔王系モンスター達は全速力でハイミル教の総本山へと向かった。
総本山を守ることになっていた王国兵士達は王城の防衛に援軍として参加しておりガラ空きだった。
総本山には世界中からなんらかの理由で育てられない孤児たちが集められている。
総本山に辿り着こうというところで3人の影が突如として現れた、高所に設置された窓から孤児たちや孤児を育てる非戦闘員の信者達が見ている。
その3人とはハイミル教の聖女服に着替えた聖女アプリコットと聖女候補服を着たの暗黒神官デイジー、そして王国兵に変装したヒロトだった。
兜を深くかぶって顔がわからないようにしている。
戦いはゴブリンの王と天使アイリーンにまかせてあるから大丈夫だろう、聖女アプリコットどうしても行くと言ってきかなかったのでヒロトも行くことにした。そしたら何故か暗黒神官デイジーまでついてきた。
「聖女アプリコット様ー」
孤児達が叫んだ。
聖女アプリコットは片手をあげて答える。
ヒトロが前に出る。
「さて……なんで俺がここを守ってるんだか謎なんだが、とりあえずお前ら逃げてもいいぞ? 逃げるとは勇気あるものにしかできない素晴らしい行動だ」
ヒトロは魔王系モンスターの集団に言った。
「偽物だ、こけおどしだ、全員突撃だ」
戦闘開始から魔王系モンスター達の最後の1人まで完全に殺し尽くされるまでほんの数秒だった、聖女アプリコットと暗黒神官デイジーの出番は無かった。
よく考えるとヒロトがちゃんと戦っているところを見たことが無かったので、どうせ強いんだろうなとは思っていたがここまで強いとは流石に思ってないような、そんな強さだった。
どうやって倒したのかもいまいちよくわからない、とりあえずキックやパンチなどの格闘戦で倒しているということだけはわかる。
上から見ている孤児たちからは目立たない王国兵が消えたと思ったらバタバタと魔王系モンスターが倒れていったようにしか見えなかった。
つまり聖女服を着ている聖女アプリコットと暗黒神官デイジーがなんとかしてくれたようにしか見えなかった。




