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「大森林に到着したらすぐに戻ってくるように言っておいたやつが1人もまだ戻ってこない、よってラミアの村を放棄して帰るぞ」
傭兵団長カキンが言った、周囲にはいつも組んで冒険している5人が居る。女2人、男3人だ。
村には傭兵団長カキンと交流のある傭兵18人も残っている、傭兵団長カキンは自分と仲の良い者達だけを残し他の傭兵を大森林に送った。
聖女候補デイジーの近くが一番安全なんじゃという意見のやつが殆どだったが傭兵団長カキンのことをよく知っている奴は全員、傭兵団長カキンと同じポジションに移動した。
部屋に居る1人が言った。
「団長、いくらなんでも早いんじゃ。戻ってきたらどうするんですか?」
「その時はもう遅えよって言うんだよ、俺は5人に到着したら即座に戻ってこい、絶対厳守の命令だぞ、破ったら絶対殺す、逃げても地の果てまで追いかけくぞと、そう5人に厳命したのに1人も帰ってこない、俺の代わりに指揮任せたやつにもちゃんとこの5人が帰れるように言い聞かせたのに結局時間になっても、1人も、1人もだぞ、戻ってこない。もう全員殺されてると思っていいだろう」
「1人も、ですか」
「そうだ、3分後に村を出るぞ、支度をしろ。例えじゃねえぞ。本当に180秒したら村を出発する、間に合わない奴は置いていく。1秒も無駄にするな、走れ」
傭兵団長カキンは迅速に村を出た、彼らは無事にハイミル教団の総本山まで帰ることができたのだった。




