表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者死んだままパーティー(契約中) ― 白銀のドラゴン退治 ―  作者: ぽすしち
― その22 ―

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
96/133

もどれない


 ドラゴンを退治するのは、《魔族寄り》のリミザにならできる。


 だが、そこからあとは?


 そこからリミザが完全に《魔族》になってしまったら、どうなる?




  『魔王一族』の《魔力》をあやつるようになるリミザを、三人でとめられるだろうか?



  いや、そのまえに、あの《リビングデッド》は、まだ有効なのだろうか?




 ラフィーがかけたその《黒魔術》を解けば、リミザがただの死体にもどるとはもう思えない。あのリミザの状態は、完全にそのほかの要素がはいっている。解いたところで・・・・


「 ・・・くそっ 」

 つい声がもれてあわてて口をおさえた。




「 ―― おまえ、もう『司祭』さまにもどれないだろ。この旅ですっかり口がわるくなってて」

 前をおりてゆくガットがたちどまると、わらいながらふりあおいでくる。



「 ―― そうですね。どこかのくちの悪い魔法使いのせいで、うつりましたから」

 そのくちのわるい魔法使いは、縄をかけた勇者を先に歩かせて、ずいぶん先をおりている。下の方からいつもの『ゆるい』ふたりのやりとりが響いてきている。あれだけくちがわるいくせに、ラーラはリミザを信用して守ろうとする優しさをもっている。




「で? なにが『くそ』だって?」

 

リミザが持つランプのあかりが下の暗闇にすいこまれるよう小さくなってゆくのをながめ、ガットが気楽な調子で聞いてくる。

 だがきっと、ここでかえされるラフィーのこたえが、気楽なものではないと予想しているはずだ。


「・・・いま思い当たったのは、・・・わたしのかけた《リビングデッド》を解いたところで、リミザはきっとただの死体にはもどらないということよりも、・・・いまだに残っている《前のリミザ》が、そこで完全になくなるという事実です」


「あ、・・・・まあ、うん、そうだな・・・、そうなるか。おまえの《リビングデッド》は死んだリミザを操ってるんだもんな・・・ 」


 それを解けば、残るのはリミザに《新しくでてきた魔族だけ》という可能性がたかい。



「もし、そうなった場合、この三人でそのリミザを、とめられると思いますか?」



 リミザをまた起こすと決めたときに、カレンにしっかりと、『これはきみたちが決めたことだから、ぼくは責任とらないからね』と念押しされている。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ