表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

89/173

第4章エピローグ

「ルカさん!」


 ソラちゃんが心配してくれたのか叫ぶ。


「グオ……」


 まさか、合体でも勝てないなんて……。


 初期状態の私も弱くはないんだろうけど、あのオークには、かなわないみたい。

 一体どうすれば……?


 いや、諦めちゃだめだ!


 マジカル☆ファイア!!


 私は黒い火球を連続でオークに向けて発射した。


「ノスウウウウウ!!」


 けど爆発する前に、黒い火球を握り潰して消火された。


 こうなったら出力最大で10mになるしか……いやでも、あれは時間制限が短すぎるし、デカくなった所で勝てるの……?


 ダンジョン内で死んだとしても、実際に死ぬ訳じゃない。


 でも、ここで負けたら2度とダンジョンに入れなくなる!


 そんなのは嫌だ!


 って、待てよ!?


 そうだ! ダンジョンを崩壊させればいいんだ!


 【漆黒破壊光線】。

 裏技的な感じで覚えた技だ。


 これで前はダンジョンをぶっ壊すことができた。

 これなら倒せるかも……!


 倒せなくても、ダンジョンが崩壊すればダンジョン外に追い出されるだけで済む!


「グオオオオオオオ!!」


 私はオークに向けて、技の発射準備をする。


 いっけええええええええええええええええええええ!!


「グオ?」


 って、なんで発動しないの!?

 なんか発動条件とかある感じ!?


 って、これも駄目なら本格的にマズいよ!!


「っらぁ!!」


 ココロちゃんは諦めずにオークに斬りかかってるけど、ダメージはほとんどない。

 むしろ、ココロちゃんの方が、オークの反撃のせいでボロボロだ。


 ソラちゃんのポーションのおかげで倒されることはないけど、いずれポーションも尽きちゃうだろうし……どうすれば……!


「ルカ、一斉攻撃だ! 私とルカとライムの力を合わせるんだ!」


 私は頷いた。


「グオオオオオ!!」

「【スラッシュ】!!」

「ワオオオオオオン!!」


 私はマジカル☆ファイア、ココロちゃんはスラッシュ、ライムは口から光線を吐き出して一斉に攻撃したけど、あんまり効いてはなかった。


「ちっ! 強すぎるぜ!」


 ココロちゃんの言う通りだ。

 こんなオーク見たことがない!!


「もう一回一斉攻撃だ!」


 それしかないね……いや、待てよ!?


 そうだ、そうだよ!


 あれがあった!


 私は変身を解除して、ソラちゃんに言う。


「どうしました!?」


 ソラちゃんは驚いた表情で言った。

 私は勝ちを確信したような顔で言う。


「【融合】だよ!」


 【融合】。

 ソラちゃんが技の書で獲得した技だ。


 チョココロネダンジョンで使って以来、なぜか使えなくなっちゃったみたいだけど、初期化? された今なら!


「あの技は使えなくなったハズです。……って、使えます! なるほど! オークの影響ですね!」

「うん! だから、やろう!」

「はい!」


 そうと決まれば!

 私はココロちゃんを呼んで、ソラちゃんと一緒に説明をした。


「そうか! あのめっちゃ強い奴か!」

「うん! あれなら勝てるかもしれない!」


 私はもう1度変身する。


 そしてそして!


 ソラちゃん、お願い!


「【融合】発動です! 口上は忘れたので省略です!」


 私は紫色の光をココロちゃんは青い光をそれぞれまとう。

 そして、【融合】によって出現した上空の光に向かって、大ジャンプする。


 私達は吸い込まれるように光の中に入り込んだ。


☆☆☆


 ルカとココロが再び融合し、出現した融合体。

 能力が初期化された影響か、大きさは前回のように大きくはなく2m程だが、それでも強大な力を感じさせる。


 外見は前回と同じく、魔法少女形態ルカの体の至る所に、鋭いトゲのようなものが生え、更には体の一部が漆黒から濃い青色に変化したといった感じだ。


 右手と尻尾は日本刀の刀身を、そのまま取り付けたような見た目となっている。


☆☆☆


「よしっ! 融合完了!」


 私とココロちゃんは、虹色の空間にいる。

 前もそうだったけど融合すると、この謎空間に飛ばされる。


 ちなみにこの空間だと、私はドラゴンじゃなくて人間の姿だ。


 そして、目の前には融合体が見ている景色が、映し出されている。

 画質も良し!


「早速いくぜ!」


 融合体は走り出し、オークに斬りかかる!


「ノスッ!」


 オークは斬撃を食らい、大きく吹き飛んだ!

 これならいける!


「ノススススス!」


 なんだろう?

 オークの体が歪んでいる……?


「ノスウウウウウウウウ!!」


 うわっ! いつの間にかオークが背後に!

 融合体で思い切り背後のオークをぶん殴る!


「ノスアアアアアアアアアアア!!」


 オークは壁まで吹っ飛ばないで踏ん張る。

 本気を出したってことかな?


 それにしても、さっきは気が付かなかったけど、なるほど。

 空間を歪ませて、空間ごと移動的なことをしていたみたいだね。


 と、向こうが本気を出して来たんだったら、こっちも奥の手だよ!


「グオオオオオオオオオオオ!」


 融合体は吠えた。


 来て! ライム!!


 合体!!


☆☆☆


 メカキメラのライムが大ジャンプをすると、再び分離をし、融合体のサイズに自身のパーツの大きさを合わせる。


 ルカとライムの合体の時のように、融合体の体に装着されていく。


 そして合体の影響か右手の刀が、刀から刀型のビームソードへと変化する。


☆☆☆


「その手があったか!」


 ココロちゃんがニヤリとして、私を見る。

 私は頷く。


「うん! これぞテンコ盛りフォーム! アニメだったら最終回みたいな展開だね!」


「あんまり詳しくないけど、それどっちかっていうと特撮だろ! 後テンコ盛りフォームって言うほど最終回か? どっちかっていうと、終盤に追加されるんじゃないのか? 昔見てた仮面戦士とかだとそうだったぞ」


「仮面戦士!? 私も見てた!」


 と、そんな話をしているとオークが融合体に向けて走ってきた!


 そうだね!

 今は戦いの途中だ!


「ノスウウウウウウウウウウ!!」


 オークは叫びながら右手にドス黒いオーラをまとわりつかせ、それで攻撃をしようと突っ込んでくる!


 あれを食らったらやばい気がする!


 でも、その動き! 見切った!


「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」


 融合体を操作し、カウンターの体制に入る。


「ノスウウウウウウウウウウウウ!!」


 オークが突っ込んで来たところに、ビームソードで腹部を攻撃!!


 そして、オークの攻撃は無事回避!


「ノスッ!?」


「これで決着を付ける!」


 私は融合体に武装されているライムを変形させていく!


 なんで戦い方が分かるのかっていうと、脳内に情報が流れてきたからだ。


「完成!!」

「ガトリングか!」


 そう! ライムのパーツの一部をガトリングに変形させ、肩に2つのガトリングを担ぐ形にした。


「必殺! ガトリングマジカル☆ファイア!!」


 ガトリングから次々と弾が発射される。

 けど、それ全てがマジカル☆ファイアだ!


「グオオオオオオオオオオオ!!」

「ノスウウウウウウウ!?」


 ガトリングから黒い火球が次々とオークへと発射されていく。

 爆発も起こっているけど、それでもオークはまだ倒れない。


「今度こそ!」

「最後だぜ!」


 融合体はオークに突っ込む!


 そしてそのまま!


 ビームソードで斬撃を食らわせた!


「ノ、ノスウウウウウウウウウ!!」


 すると、オークは光り輝き、粒子となり消滅した。


「やった!」

「やったな!」


 本当にやったよ!


 私とココロちゃんは謎空間でハイタッチをする。

 そしてその後、私達は融合が解除されたみたいで、気が付いたらダンジョンに立っていた。



 私達がオークを倒した後、私達含めた探索者達の初期化された能力は全て戻り、出口のゲートも無事に復活した。


 一件落着って感じだね!


 完全元通りになったからまた【融合】が使えなくなっちゃたりしたのは残念だけど、無事にダンジョンを脱出できて良かった。


「一時はどうなることかと思ったぜ!」


 打ち上げられている花火を見ながら、ココロちゃんは言った。

 そう、今はダンジョン外に出て、再び花火を見ている。


 花火の時間は数回に分けられているみたいで、もう1度こうして見ることができた。

 ちなみに周りには私達以外誰もいない。


 なぜ人がいないかって?

 実はダンジョンから出る時に、穴場を見つけたのだ!


 あっ! そういえば!

 皆には話しておこう!


「実は私、あの戦いの後、新しい魔法をゲットしたんだよね! 時空間移動じゃなくて……えーと、【空間移動】!」


 そう、あの戦いの後、私の脳内に魔法取得のメッセージが流れてきた。

 魔法の名前は【空間移動】だった。


 見て魔法を覚える通称ラーニングは、弱い魔法だけしかできないから、ラーニングでオークから取得した訳じゃないハズ。

 そもそもオークは、魔法を使えないハズだ。


 いやでも、特殊個体だったし、う~ん。


 偶然なのか、共鳴的な何かが起きたのか、謎は深まるばかりだ。


「時空間移動って今言いませんでした!? タイムスリップですか!? SFですか!?」

「えっと、期待させてごめん……【空間移動】でした」


 最初は「【時空間移動】を取得します」ってメッセージが流れたんだけど、その数秒後に「正常に取得できませんでした」って、メッセージが流れたんだよね。


 時空間移動だったら、ソラちゃんもっと喜んだのかな?

 残念……。


「【空間移動】ですか、聞いたことがない魔法ですね。検索してもヒットしませんし……」


 ソラちゃんがスマホで色々調べてくれたけど、ヒットしなかった。

 技【瞬間移動】と魔法【ワープ】ならあったみたい。


 じゃあこの空間移動ってなんだろう?

 一応魔法に分類されてるみたいだけど……。


「今度検証してみようぜ!」

「そうだね!」


 名前からして強そうだし、楽しみだ!


「おっ! 1番デカいのが来るぞ!」


 ココロちゃんがそう言うと、今までより大きな花火があがった。


 本当に綺麗だ!


「もしよろしければですけど……来年もまた来ましょうね!」


 ソラちゃんが言った。


「当たり前だろ!」

「そうだよ! また来年来よう! ……あっ、でも……!」





 でも……。






 ココロちゃんとソラちゃんが私を見る。


「どうした?」

「来年、来れるのかな?」





 本当に、来れるのかな?





 また、皆でこうして花火を見られるのかな?





 だって……。





「来年受験じゃん! 私成績悪過ぎだし、監禁されるかも!?」


 そうなったらお祭りに来れない!!


「なんだ、そんなことか……って、そんなことでもないな。まぁ、勉強は手伝うし、息抜きで祭りも悪くないんじゃないのか?」


「そうですよ! また来ましょう!」


 嬉しい! そうだよね! 息抜きは大事だよね!


 まぁ、私は今までの人生息抜きし過ぎてたけどね!


「じゃあ、来年もまた来よう! 約束!」

「ああ!」

「ですね!」


 こうして約束をし、私は地面にゴロンと寝転がった。


 花火だけじゃなくて、夜空も綺麗だった。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

まだ続きますので、もしよろしければ、これより先も見ていってください!


そしてここまで読んで面白いと感じた方、よろしければブックマークや評価をお願いいたします!


もうしてくださった方……ありがとうございます!

未来に評価をしてくださる予定の方も、ありがとうございます!


それ以外の方も、ありがとうございます!


ネトコン11は落ちてしまいましたが、これからも応援よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ