73.肉
私の目の前にいるのは、金色のドラゴン。
『あのモンスターは一体!?』
・『あのモンスターはレジェンドドラゴンだな』
・『1人だとちょっとキツイかも……』
・『なに言ってる、破壊龍ちゃんだぞ?』
そう、私はテイマーズグランプリでもドラゴンとは戦った。
それに、エラードラゴンよりも強くなさそう……な気がする!
・『まぁ、エラードラゴンよりは弱いと思う』
って、コメントも来た!
よしっ!
戦うぞ!
『弱点とかある?』
・『特にない。力押しが一番いいと思うぞ』
『ありがとう! よーっし!』
「ムゲイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」
レジェンドドラゴンが叫んで、口から火球を発射。
私も対抗して、魔法を使う。
マジカル☆ファイア!
口から黒い火球を目の前に放つ。
するとレジェンドドラゴンが放った火球と、私が放った黒い火球がぶつかり合い、爆発が起きた。
「ムゲイッ!!」
レジェンドドラゴンは穴を掘って、地面に潜った!
一体どこから来るんだ!?
と思っていたら!
「ムゲェイ!」
地面から腕が生えていた。
そしてその腕は私の足をがっしりと掴んだ。
まずい!
地中に誘う気だ!
私は魔法【バチバチ☆スパーク】を発動。
掴まれている足に、黒い稲妻をまとわりつかせる。
すると、掴んでいた腕は痺れたみたいで、私の足を放した。
その後、レジェンドドラゴンの腕を掴んで、思い切り空中に放り投げた。
「ムゲイ!?」
はあああああああああああああああああああああああ!!
出力大!! マジカル☆ファイア!!
巨大な黒い火球が私の口から放たれる。
それはレジェンドドラゴンの腹部にヒットし、天井まで吹き飛ぶと、大爆発を起こした。
その後、レジェンドドラゴンの姿は見えなかった。
・『おお!』
・『お得意の戦法w』
・『それ絶対違う魔法だよね?』
『残念! 初級魔法マジカル☆ファイアです!』
私が魔法少女形態のままウインクをカメラに向けると、空から何かが落ちてきた。
これは……ドロップアイテム!?
・『美味そう』
・『レジェンドドラゴンの肉とはなんとも……』
大きな箱を開けてみると、巨大な肉の塊だった。
肉の塊と言っても、死骸とかじゃなくて、スーパーとかで売っている感じに近い。
かなり分厚いからまたカットする必要はあるけど、焼けば食べられそうだ!
でもどうして肉なんてドロップしたんだろう?
・『一部のモンスターは“ドロップアイテム”として、肉を落とすんだよな』
・『なぜか加工済という』
・『でもレジェンドドラゴンの肉は初じゃね?』
・『美味いのか……?』
色々知れた。
なるほどね!
でも私、ドラゴンの肉とか食べたことないなぁ。
・『ドラゴンの肉は牛の肉とかに似てるらしい。俺も食ったことないから分からないけど』
・『正直わざわざドラゴンの肉食わなくても、ダンジョンには美味いものあるしなぁ』
・『そもそもレジェンドドラゴンって、強武器とか落ちやすいのに肉ってぶっちゃけハズレじゃね?』
え? そうなの?
ま、いいや。
私武器使わないし。
とりあえず、私はレジェンドドラゴンの肉をストレージに収納した。
さて、先に進もうかって……行き止まりかぁ。
・『行き止まりだけど、ダンジョンの情報は十分収穫できたと思われる』
・『攻略wiki更新する準備はしとくわ』
『皆ありがとう!』
・『それよりレジェンドドラゴンの肉の食レポ頼むぞ』
『OK!』
ダンジョンの外に肉を持ち出せれば、海でキャンプ的なことできるんだけどなぁ。
あっ、でも無断でそういうのやるのはどっちみち駄目か……。
いや待てよ!?
私はいいことを思い付いた。




