66.メカメカしい
ぶっつけ本番って……!
『えっ!? なにをするの!?』
私がテレパシーでソラちゃんに訊くと、ソラちゃんは勝ち誇った顔で口を開いた。
「合体ですよ! 合体!!」
合体!?
☆☆☆
ソラがそう言うと、子犬くらいだった大きさのライムが、2m程の大きさになる。
ライムの体は分離され、ルカの龍の体にパワードスーツのように装着されていく。
翼に関しては、ライムの翼と重なり合わさった感じとなっており、かなりメカメカしいものとなった。
☆☆☆
☆龍崎 ルカ
す、すごい!
戦隊ものみたいに合体した!
いや、これは合体というより武装……?
でも……。
『これならいける気がするよ!』
私は翼に取り付けられたライムの翼の力も使って、物凄い速さでエラードラゴンに接近した。
エラードラゴンも私の接近に対応できなかったみたいで、そのまま私に殴られて吹っ飛んだ。
これで倒しきれなかったけど、1つ目の目的は達成した。
実はライムと合体してから、なんとなく戦い方が脳内に流れてきたんだけど、その中にライムにチャージしてあるアイテムを発射できる技があった。
ソラちゃんはあらかじめ痛み止めの効果があるアイテムをチャージしておいてくれたみたいで、殴る瞬間にそれを発射した。
これで心置きなく戦える!
「エルァァァァ!!」
エラードラゴンは怒ったみたいで、こちらへ接近し、こちらを殴りつけようとしてくる。
私はそれを受け止めるけど、向こうも本気を出したのか、押されそうだった。
「ライムウウウウウウウウウウウウウウウウウ!! 今こそ力を解放する時です!!」
ソラちゃんが叫んだ!
そしてその瞬間、更に私の体にパワーが流れる感じがした。
私はエラードラゴンを思い切りぶん投げる。
すると、エラードラゴンは壁にめり込んだ。
今だ!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
私が叫ぶのと同時に、電気バチバチなオーラ的ななにかが私の周囲に発せられた。
多分、今の私から発せられているんだと思う。
全身に、更に力がみなぎる!!
私は最大出力で、魔法【マジカル☆ファイア】を発動させる。
今回のは事情により少し特殊だ!
いっけえええええええええええええええええええええええええ!!
「エラッ!?」
巨大な黒い火球が電気を帯びて、エラードラゴンに飛んでいき、それがヒットする。
「エラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」
そして大爆発が起き、エラードラゴンは気を失った。
結構会場壊しちゃったけど、許してほしい。
『やったね!』
ちなみに死んでない。
さっきの魔法に、ライムが持っていた技【不殺】を混ぜたからね。
ゲーム的に言うと、HPが1残る的な効果だ。
捕獲に使うといいかもしれない。
そして私はライムとの合体を解除する。
「やりましたね!」
「結局私なんにもしてねー!」
ソラちゃんとココロちゃんが私の方へとやって来る。
ライムはソラちゃんの方へと駆け寄り、それをソラちゃんが抱きかかえる。
「ライムも頑張りましたね。ありがとうございます」
ソラちゃんに頭を撫でられて、嬉しそうに尻尾を振っていた。
と、そうだ!
私はエラードラゴンを見る。
するとエラードラゴンは、ゆっくりと起き上がった。
あれ?
エラードラゴンってあんな見た目だったっけ?
犬? トカゲ?
大きさは中型犬くらい。
どっちにしても、かっこいいや強そうよりも、かわいいって言いたくなる見た目になっていた。




