26.合体技!?
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技の書を手に取ると、その中には【スラッシュ】という技が記されているということが分かった。
どうやらこれを使うと、スラッシュっていう衝撃波を飛ばせる技を覚えられるみたい。
これはココロちゃん向けだね。
私の場合、遠距離攻撃は間に合ってるし、【魔法少女】は魔法しか覚えられないみたいだからね。
「使ってみてよ! 私は使えないからさ!」
「いいのか!? じゃあ、悪いけど使わせてもらうぜ!」
そう言うと、ココロちゃんが技の書を使用した。
技の書は使用後、粒子になって消滅した。
1度使うと、こんな感じで消えちゃうんだね。
「てりゃあっ!」
ココロちゃんが刀を振るうと、衝撃波が放たれた。
早速使ってみたみたいだね。
「おお! こりゃいい! ありがとな!」
ブラックスライムにもスラッシュは通用したようで、そのまま進んで行く。
順調だね。
高難易度ダンジョンってこともあって、スラッシュ一撃では倒せないみたいだったけど、そこは手数の多さでカバーしているみたい。
ちなみにここのダンジョンは全部で3層みたいだね。
秋葉原の高難易度ダンジョンと同じで、上層、中層、下層に分かれているみたい。
「そういえば、ここのダンジョンのボスモンスターってどんな感じなのかな?」
「うんとな、ネットで調べた感じだと、スライムオーガっていう、スライムみたいな素材でできたオーガらしいぞ。こいつにも打撃は効かないみたいだな」
ってことは、ボスに対しても、私の場合魔法オンリーで戦うしかないみたいだね。
ここのダンジョン、今までクリアした人はどのくらいいるのかな?
「カンパーイ!」
と思っていたら、剣士の4人パーティーを発見したよ。
ダンジョン内でお酒を飲んでいるみたい。
話を聞いていると、どうやらもうスライムオーガを倒して、その帰りみたい。
「ココロちゃん、ボスモンスターってどのくらいで復活するんだっけ?」
「大体1時間くらいかな? とは言っても、ボスモンスターの種類によって色々だけどな。1週間くらい復活しないボスモンスターもいれば、10分で復活するのもいるらしい」
「なるほど!」
じゃあ、大丈夫そうかな?
私は再び変身し、そのまま奥へと進んで行く。
そして下層に到着し、ボス部屋にまで来た。
ここまでは順調だね。
「しかし、私達もそろそろ、「初めてこのダンジョン突破しました!」って言いたいよな」
「う~ん。でも大体1番手って難しいよね。冒険者ってとんでもない数いるし」
ってな感じで変身を解除して話しをしていると、ボスが出現した。
これがスライムオーガかぁ。
ブラックスライムが3mくらいになって、それがオーガの形になっている感じだね。
「マジカルチェンジ!」
「よっしゃ! いくぜ!」
私は2mの姿に変身し、飛翔。
上空からマジカル☆ファイアを放つ。
けど、避けられてしまった。
「おらおら!」
ココロちゃんはスラッシュを連発し、衝撃波を連続で飛ばした。
よしっ! このまま当たるね!
ボスが怯んだら、私ももう1度マジカル☆ファイアを……って!!
「なにぃ!?」
ココロちゃんが声を出して驚いていた。
確かに驚きだ!
このボス体をグニャリと変形させて、衝撃波をかわしたみたいだ。
「ゴゴゴゴゴゴ!」
「しまった!?」
危ない!
「ぐああああああああああああ!!」
ココロちゃん!!
スライムオーガがガトリングを連射しているかのような勢いで、ココロちゃんを殴りつけていた。
ココロちゃんは壁に吹き飛んで、めり込んでしまった。
「だ、大丈夫だ。ソラから貰ったポーションがあるから……な!」
本当に大丈夫なの!? って言いたいくらいにダメージを負っているように見える。
このボス、さっさと倒しちゃいたいけど、相手の動きが結構早いし、なにより体を変形してかわすのが厄介だね。
と思っていると、ポーションによって復活したココロちゃんが口を開いた。
「ルカ! マジカル☆ファイアだ! 考えがある!」
考え? ……よしっ! ココロちゃんを信じよう!
マジカル☆ファイア!!
私は手加減なしのマジカル☆ファイアを放った。
けど、かわされてしまう。
やっぱりこの魔法、結構避けられやすいみたいだね。
そこまで速くないみたいだし、やっぱり初級魔法には変わりないってことかぁ。
「まだだ!」
ココロちゃんがマジカル☆ファイアにより放たれた黒い火球に向けて、スラッシュを連続で撃ちこんだ。
すると、黒い火球は軌道を変え、スライムオーガに襲い掛かった。
衝撃波で押されている影響もあってか、スピードも上がっている!
「ゴゴゴゴゴゴゴゴ!?」
私達の合体技? がヒットしたスライムオーガは20mくらい先の壁にまで吹き飛び、大爆発を起こし、散った。
『魔法【テレパシー】を獲得しました』
って、遂に念願のテレパシーをゲット!!
『やったね! ココロちゃん!』
「えっ!? って、ルカか! 遂にテレパシーを覚えたんだな!」
これで変身を解除しないでも話せるようになったね!
『ってココロちゃん、大丈夫?』
「なにがだ?」
『痛そうだったなって……』
「まぁ、痛かったけど、ポーション飲んだら元気になったからな。それにしても、ソラの作るポーションは凄かったんだな! 動画だとあんまり効果が伝わらないからな、勿体ないぜ」
『自分からダメージ受けるのも勇気がいるしね……』
とりあえず、今度ソラちゃんには私からもお礼を言おう。
それと、今度配信で傷付いた人を見つけて、レビューもしてその凄さを見ている人に実感して貰おう。
☆
「いやぁ、今日は大冒険だったな!」
「そうだね!」
私達は帰り道を歩きながら、今日のことを話していた。
「でも、今回私は技を覚えたからな! 今度からはもっと活躍できるし、難易度の高いダンジョンにも挑戦できるぜ! 今度はソロ配信でダンジョンに探索する予定もあるしな!」
ココロちゃんも遂にソロで探索活動を始めるんだね!
「頑張って!」
「おう!」
ココロちゃんが自分の個別チャンネルを確認する。
「お、おお!」
「どうしたの!?」
「かわいい結婚してくれってコメントが来た……」
「ええええええ!? ソラちゃんと同じだね!」
「お、おう……複雑な気持ちだぜ」
「その人と結婚するの?」
「する訳ねーだろ!」
ま、そうだよね。
ちなみに私に対してはそういったコメントは一切来ない!!
いいことだよね!!
私のチャンネルのコメント欄はいつも平和です!!
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