25.ルカとヤンキー漫画のおかげで
☆御剣 心
ルカと友達になったのは確か、小学4年生の頃だったか。
あの日までの私は友達がいなかった。
目つきも鋭いし、天然の青メッシュだからな。
近寄りがたい雰囲気はあったと思う。
というか、今もそうだ。
まぁ、今となってはそう思われても、気にしてないけどな。
そう、昔は気にしていた。
☆
4年生になって、クラス替えで初めてルカと同じクラスになり、友達になった。
クラスが一緒になった途端、向こうからいきなり話しかけてきて、そこから仲良くなった……訳じゃあない。
こんなこと言うと失礼かもしれないけど、ルカは私と同じで大体1人でいた。
ただ、私と違うのは、いつも楽しそうだという所だ。
突然一人で笑いだしたり、ニヤニヤしたり、あの時は正直怖かったな。
たまに、独り言も言っていた気がした。
私は避けられて傷付いた経験はあったものの、誰かに対して恐怖を抱いたのはこれが初めてだった。
そして、その日は訪れた。
「その髪色、昨日放送していたアニメの女の子みたいだね!」
「え?」
昼休み、何の前触れもなく、前から友達だったかのように話しかけてきた。
私の記憶がおかしいのか? 本当はこの子と友達だったのか? と錯覚するようだった。
でも嬉しかった。
正直その時は、怖くもあったけど。
でも、私は話しを繋げられなかった。
その時はアニメも漫画もゲームも、全く興味なかったからな。
それで私は話しを広げる為、その日にお母さんと書店に行って、漫画を買ったんだ。
なぜアニメじゃなくて漫画? と今になっては思うけど、本当なんでだろうな。
で、そのとき偶然買った漫画がヤンキー漫画だった訳だ。
なんとなく、表紙が気になったんだ。
「かっこいい!」
私はその漫画の主人公にそういった感想を抱いた。
なにがかっこいいかと言うと、やりたいことを貫いている所だ。
確かに、非行はいいことじゃない。
それに暴力もよくない。
でも、ヤンキー達は生き生きとしていた。
もっと楽な生き方があるだろうに、自分がしたいと思うことを優先していた。
私は勉強や運動が、私にとってやりたいことだと思っていた。
いや、確かに今もそれはやりたいことだ。
だから勉強も頑張っている。
ただ、それだけじゃないと思った。
他にももっと、自分が気が付いていないだけで、やりたいことがあるんじゃないか?
そう思った。
実際に当時の私にとって縁のないヤンキー漫画にハマっちまったんだからな!
結果、コツコツお小遣いを貯めて、ヤンキー漫画を買ったり、見放題サービスに契約して色々なアニメを見たりもした。
だからルカには正直、感謝している。
そして、ヤンキー漫画にもな!
今でもヤンキー系の作品やキャラが好きで、こうして口調だけ真似しているくらいには好きだ。
勿論、非行はしないけど、私は天然の青メッシュに鋭い目つきだからな!
なにもしなくても、まさにヤンキー!
今では自分の見た目を結構気に入っているくらいだ。
本当に感謝だぜ!
ルカとヤンキー漫画のおかげで、今の私はある。
ルカの魔法少女姿は、超かっこいいドラゴンっていう、明らかに魔法少女の見た目じゃないしネットでは魔法少女って未だに信じられてないみたいだけど、私にとってルカは立派な魔法少女だぜ!
☆龍崎 ルカ
いったあああああああああああああ……くないけど、誰!? こんなの仕掛けた人!!
私達は遊園地の隣のダンジョンを探索しているんだけど、そこで私は罠にかかりました!
あのネズミがチーズを取ろうとすると、バチーンってくる奴の下から来る版!
変身した私が通っただけで反応したよ。
しかもその罠、私がその上を通るまで、地面に隠れていたみたい。
落とし穴の応用みたいな感じでセットしたのかな?
どっちにしろ、痛くはなかったけど、危ないよね!
「す、すみません!!」
「グオ?」
仕掛けた人から謝罪の言葉が……。
いや、私も別に怒ってる訳じゃ無いんだよ?
なんだか、申し訳ないね。
おまけにその罠、どうやらモンスターにのみ反応するように作られていたみたい。
変身した私ってダンジョンさんにとってはモンスター扱いなの!?
人間扱いじゃなくて!?
ちょっと! ダンジョンさん!
「災難だったな」
「痛くなかったからいいけどね」
私は変身を解除して、罠を解除する。
ココロちゃんは苦笑いをしながらも、私を励ましてくれた。
再び変身をして、奥へと進んで行く。
「それにしてもここのモンスター……本当に打撃が効かないんだな」
ここのダンジョンは、ボス以外はブラックスライムって言う打撃が無効のモンスターだけみたいだね。
ココロちゃん、剣は素人って言っていたけど、いい感じで倒せていて凄い!
私は魔法を手加減して打ってるよ。
ちなみに、MPとかって見れないけど、やっぱりそういうのって見えないだけであるよね?
そう思った私は節約しながら魔法を使ってダンジョンを進んで行った。
「おっ! 宝箱だぜ!」
「本当だ!」
私は変身を解除し、言った。
いい加減テレパシー的なの欲しいね。
「おお! これは技の書! なに覚えられるのかな?」
今気が付いたのですが、読み方によっては、ココロちゃんの名前が某侍漫画の主人公の下の名前と一致しますね。




