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教皇庁に禁書指定されたジャンヌ・ダルク伝  作者: しんの(C.Clarté)
上巻・第十五章 ジャルジョーの戦い/ムンの橋/ボージャンシーの戦い

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15.3 ジャルジョーの戦い(2)行軍と軍議

 ジャルジョーの町は厳しい包囲戦の末に間もなく陥落するのだが、前年の10月5日に抵抗することなくイングランド軍に降伏していた。[1192]


(⚠️ジャルジョー(Jargeau):現在はジャルゴー表記が多いが、歴史学ではジャルジョーの戦い。オルレアンの上流、約20キロ地点にあるロワール川南岸の町)



 ロワール川を挟んで、ボース平野の岸辺と町をつなぐ橋には、2つの小城(要塞)が備えつけられていた。[1193]


 町自体は、城壁と塔に囲まれているものの、強固に要塞化されていたわけではなかった。しかし、イングランド軍によって防衛手段が強化されていた。


 フランス王の軍隊がジャルジョーの町を包囲しに来ると知らせを受け、イングランド軍のサフォーク伯は2人の兄弟とともに、500人の騎士、従騎士、その他の戦闘員、そして精鋭の弓兵200人を率いて町に立てこもった。[1194]


 アランソン公爵はジャンヌとともに、騎兵600騎を率いて先頭にいた。

 最初の夜、彼らは森で野営した。[1195]


 翌朝、夜明けとともに、オルレアンの私生児卿、フロラン・ディリエ卿、その他数名の隊長が合流した。彼らは早くジャルジョーに到着しようと行軍を急いでいた。


 そこへ突然、あのジョン・ファストルフがパリから兵士2000人を率いて、ジャルジョーに物資と大砲を運んでやって来るという知らせが入った。[1196]


 これは、ジャンヌが5月4日に不安を感じていた軍隊だ。

 彼女の聖人たちが、ファストルフの居場所を教えてくれなかったからだ。


 隊長たちは軍議を開いた。多くの者が「包囲を中止し、ファストルフを迎え撃つべきだ」と考えた。実際、すぐに出発した者もいた。


 だが、ジャンヌは兵士たちに「ジャルジョーへの行軍を続ける」よう説得した。ジョン・ファストルフの軍隊がどこにいるのか、ジャンヌは他の者たちと同じく何も知らなかった。彼女の理屈は、この世のものではなかった。


 ジャンヌは「いかなる武装集団も恐れるな」と言った。


「イングランド軍を攻撃することをためらうな。なぜなら、神があなた方を導いてくださるからだ」


 そして、さらにこう言った。


「もし神が導いてくださると確信できないなら、こんな大きな危険を冒すよりも、羊飼いをしていた方がましだ」


 アランソン公は、オルレアンの指導者たちの誰よりも、ジャンヌの言うことをよく聞いた。[1197]  先走ってファストルフ隊を迎撃しに行った者は呼び戻され、ジャルジョーへの行軍は続けられた。[1198]




 町の郊外は無防備に見えた。しかし、フランス王の兵士たちが近づくと、イングランド軍が建物の前に陣取っているのを発見したため、退却を余儀なくされた。


 しかし、これを見た乙女ジャンヌ・ラ・ピュセルは軍旗をつかんで敵に向かって突撃し、兵士たちに勇気を奮い起こすよう呼びかけた。


 その夜、フランス王の兵士たちは町の郊外で野営することができた。[1199]


 彼らは警戒を怠っていたが、アランソン公爵自身の告白によれば、もしイングランド軍が奇襲をかけていれば非常に危険な状況に陥っていただろう。[1200]


 乙女の判断は、彼女が予想していた以上に完全に正しかった。

 ジャンヌの軍隊の運命はすべて、神の恩寵にかかっていた。


 翌日の朝、包囲軍は攻城兵器と臼砲を城壁まで運んだ。

 オルレアンが貸し出した大砲が、ジャルジョーの町に大きな損害を与えた。

 ラ・ベルジェール砲が放った3発の砲撃で、要塞(小城)の最も大きな塔が破壊された。[1201]


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