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教皇庁に禁書指定されたジャンヌ・ダルク伝  作者: しんの(C.Clarté)
上巻・第十四章 トゥールとセルアンベリーのラ・ピュセル/ジャック・ジェリュとジャン・ジェルソンの意見書

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14.10 これからの方針(2)ジャンヌの評議会

 ある日、ジャンヌは我慢できなくなり、国王の近親者や家族が集まるために城の大広間の一画に作られた、彫刻が施された羽目板の小部屋にいる国王のもとへ行った。


 ジャンヌはドアをノックすると同時に中に入った。

 そこには、国王の贖罪司祭ジェラール・マシェ、オルレアンの私生児、トレヴ卿がおり、そしてクリストフ・ダルクールという名の寵臣と話している国王を見つけた。


 ジャンヌは膝をついて、王の膝を抱きしめながら(彼女は礼儀作法に精通していた)懇願した。


「公正な王太子さま、そんなに長く、そんなに頻繁に、評議会で話し合うのはやめてください。すぐにランスに行き、そこで正当な塗油(聖別式)を受けてください」[1145]


 国王はジャンヌに優しく目を向けたが、何も答えなかった。

 ダルクール卿は、乙女ジャンヌ・ラ・ピュセルが天使や聖人と話をすると聞いていたので、王をランスに連れて行くという考えが、本当に天からの訪問者によって彼女に示唆されたのかを知りたがっていた。


 ジャンヌ自身が使った言葉を引用して、尋ねた。


「そのようなことをあなたに話したのは、あなたの評議会ですか?」

「はい。この件について、私は強く促されています」


 すぐに、ダルクール卿は答えた。


「国王陛下の御前で、あなたの評議会があなたに話しかける様子を私たちに見せてくれませんか?」


 この要請を聞いて、ジャンヌの顔はみるみる赤くなった。


 国王は、ジャンヌの恥じらいと居心地の悪さを察してそれを和らげたいと思い、優しく話しかけた。


「ジャンヌ、ここに集まっている人々の前でこの質問に答えることを望みますか?」(ジャンヌにとって都合が悪いことがないかを尋ねている)


 しかし、ジャンヌはダルクール卿に向かって言った。


「あなたが何を知りたいのか理解しています。喜んでお話しします」


 まずジャンヌは、理解されないことに対する自分の苦悩を王に伝え、内なる慰めについて語った。


「神の命令で私が言ったことを、なかなか信じてもらえなくて悲しくなったとき、私はいつも一人で神のところに行き、『話し相手が私を信じてくれない』と不満を打ち明けます。祈りが終わると、すぐに声が『神の娘よ、行きなさい。私はあなたの助けになるでしょう』と語りかけてきます。この声は私をとても大きな喜びで満たし、私は永遠にこの状態に留まりたいと思うのです」[1146]


 ジャンヌは「声」が語った言葉を繰り返しながら、天を仰いだ。

 そこに居合わせた貴族たちは、乙女の顔に浮かぶ神々しい表情に心を奪われた。涙が浮かんだ目、歓喜にひたる(rapture)雰囲気は、オルレアンの私生児を驚かせたが、それは恍惚(ecstasy)ではなく、恍惚の模倣(真似ごと)だった。[1147]


 その場面は、単純であると同時に不自然(人工的)だった。


 この一件は、いかなる形であっても子供を傷つけることができない王の優しさと、宮廷の貴族たちが奇跡を信じている(あるいは信じているふりをしている)軽薄さを明らかにしている。


 同様に、若き聖女が、戴冠式の計画を「神の啓示」の権威で飾ることは、王室評議会に好意的に受け入れられたことを証明している。


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