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第23話 暗転




号外〜   号外〜





ハロルド「外が騒がしいな。」




ガチャ




論客「ハ、ハロルド!こ、、これを見てください」ガクブル



ハロルドは新聞を手に取った。







《勇者トルク 殉死》

《賢者アリマ 殉死》






ハロルド「〜っ!〜〜〜そっそんな!!そんな事がっっ」ガクブル




ドタドタドタ バン



勇敢な青年「おっ・・・おい!!この新聞見たか!?あの人類最強の勇者が・・死んだってホントかよ!!!嘘だろ!?」ガクブル





ハロルド「待て!何か書いてある!!」





《勇者トルクは、帝国に奇襲をかけようとしていた魔王軍四天王筆頭の竜人将帥と差し違えたとのことだ。帝国を未曾有の危機から救い、さらに魔王軍の強大な戦力を削ったその功績は、英雄と呼ぶに相応しい。しかし同時に、我々帝国にとって、そして人類にとって最大の支柱となっていた稀代の英雄を失った物理的、心理的喪失は計り知れない。英雄トルク。彼の国葬は〜〜の日に行われる。》





ハロルド「そんな・・・っ」







ーー帝都 兵士駐屯所ーー





女騎士ジェーン「ぞん゛な゛ぁぁグスッヒッグ・・な゛に゛かの゛まぢがいだぁぁぁぁグスン・・・トルク将軍ん゛ん゛ん゛ん!!!うわぁぁぁぁぁぁんんん!!!!!!!!うぇぇぇぇぇぇぇぇんんん!!!!!!!!!」





「そんなぁ。。。」「帝国の象徴が・・・」「人類はもうおしまいだぁぁぁ」

「賢者アリマまで、、」「賢者アリマは気付いたら死んでいたらしい」「おしまいだぁぁぁぁ」






ーー皇城 客間ーー






聖女ユニル「うぅ・・・私が・・・グスン私が悪いのです・・・グズッ私の修行が足りないからっ・・・私の力が足りないからぁ!!!うぅ・・・グズグズ私の強化魔法がトルク様に効けば!!!死なせずに・・・すんだのに・・・!ふぇぇぇぇぇぇぇん」



聖騎士トーラ「・・・ユニル様。決して、貴女のせいではありませんよ。どうかご自分を責めないでください。トルク様も・・・母国を守ることができて・・・後悔はな・・・い・・・と・・・」



聖女ユニル「ふぇぇぇぇぇぇぇぇん」



聖騎士トーラ「うぅ。。ふぅぅぅ。。。」








ーー帝都ーー




「あのトルク将軍が!?」「おいおい嘘だろ!!冗談と言ってくれ!」「うぇぇぇぇぇぇん」「魔王の野郎!!!ぶっ殺すてやる!!おいかあちゃん!鍬と鎌持ってきてけろ!!」「あんた農業サボってどこ行こうっちゅうんだ!!!」ゲシッ「ご、ごめんよかあちゃん」「推しが死んだ・・・もう何もしたくない。。。寝よう。。。」「勇者トルクグッズの転売のチャンスですね」「もうだめだ・・・おしまいだぁ・・・」











その日、帝国は深い深い悲しみに包まれた。


  そして人類最強の英雄の死は、瞬く間に世界中の人々に知れ渡った。


同時に人々は、魔王軍の脅威を肌身に感じ、不安を抱きはじめた。


   英雄トルクが敗れた相手と戦えるのかと。


       人類は魔王軍に負けるのではないかと。


        世界に重たい空気が漂い始める。












ーー国葬の日ーー







皇帝「英雄トルクよ、安らかに眠れ。我が帝国の覇業を以ってして、そなたへの手向けとする事を、ここに誓わん。」






『献花』





「あなたぁぁぁぁ。うぐっ。。。ひぐっ。。。うぇぇぇぇぇぇぇぇん」


「ぱぱぁぁぁぁぁ。帰ってきてよぉぉぉぉぉ。びぇぇぇぇぇん」




「トルク将軍・・・っ。尊敬していましたっ・・・。」


「英雄だよぉぉ。あんたは最高だよぉ!!」


「この国の誇りだっっっ!」


「うぇぇぇぇぇぇん!!」


「安らかにお休みください」


「我ら帝国兵!!トルク将軍の名に恥じぬよう、一層精進します!!!!うぅ。。」





がやがや    がやがや





ハロルド「すごい人の数だ。最強の勇者か。ある意味俺の正反対の勇者だったが・・・こうもあっさり死ぬものなんだな。ご冥福を。」


つ花


勇敢な青年「ちくしょう。俺が強くなる前にくたばりやがって!強くなって見返してやろうと思ってたのによ!!くそっ。。このっ・・・」


つ剣





ーハロルドパーティも皆、献花したー





がやがや    がやがや






聖女ユニル「英雄トルク様。貴方は帝国の為、そして人類の為に身を粉にして戦い続けてきましたね。もう良いのですよ。どうかゆっくりと、お休みください。そしてどうか、私達人類を、そして貴方の母国である帝国を、お見守りください。今まで本当に、お疲れ様でした。。。」


つ花



女騎士ジェーン「トーラ様、トルク将軍は、、その・・・どんな最期だったのですか?」



聖騎士トーラ「・・・トルク様は竜人将帥の首を刎ねたが、その直後、竜人将帥の最後の一撃がトルク様の心臓を貫いてな。。竜人将帥はトルク将軍と互角の強さだった。」



女騎士ジェーン「そうでしたか。。。そんな強い敵が魔王軍にもいるのですね・・・」



聖騎士トーラ「ああ。しかし、トルク将軍も武人であった故、自らと同等の力を持つ強者との戦いで命を落とした事を、悪く思ってはいないだろう。」



女騎士ジェーン「そう考えると、トルク将軍も浮かばれますね。」


聖騎士トーラ「そうだな。」


女騎士ジェーン「どうか安らかにお眠りください。」


つ花



聖騎士トーラ「ご冥福を」


つ花









 国葬は終わった。


 人々は癒えぬ悲しみと喪失感を抱いたまま、日常へと戻っていく。


 いつも通りまた夜が訪れる。




 ーそして惨劇が始まるー

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