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コレは私(ボク)のHistory.  作者: ぬんどん
第3章これから
15/21

実は…

優姫に薬が投与された後の話

第三者視点です!


後半、5.6行程マウスやちょっと残酷な描写が出てきます。


苦手な方は波線部は飛ばしてください。



優姫はスヤスヤと眠っている。




「よし、じゃあ君たちに説明しておくぞ」


いきなり、おじちゃん先生がビシッとしたカリスマ医師のように変貌したため


「「……」」


全員固まってしまったようだ。




「あ、さっきの頼りない医者は演技じゃ。

それから、わしの名前は鈴木じゃよ」


話し方はあまり大差ないな…



「オホン…!あー、優姫くんには言ってはならないことだがな。君たちには言わなきゃいけないことなのじゃ」


続けて


「まず、お父さんの方から話してもらおうかの〜」



「はい、先生」



優姫の父、姫路が白衣を纏って現れた。



「3日前、優姫が女の子になると決意した日にどうしても気になることがあってな。今、血液を調べていたところだ」



「気になったところ、ですか?」

涼平が問う


「ああ。優姫は男性ホルモンが少ない代わりに、女性ホルモンが多量に分泌されていたことがわかった」


「どうして、それに気づいたんですか?」

政秀が訊く。




「優姫があんなに泣いてるのは初めて見たからな。もしかしたら、自然に女性化が始まっていたのかもしれない」


人間の体は足りないものを他で補おうとする



君たちも同じように仲間同士助け合って生きていって欲しい。



姫路はそう言って、部屋から出て行った。




……………………………………………………



それから鈴木先生によって、話はどんどん進んでいった。

聴いている全員は話の内容に真剣に理解しようとしていた。





政府のプロジェクトにより、被験者として優姫が選ばれた理由


これからの中学は安全で学力的にもちょうどいい学校に編入させてくれること


家にはバレーコートがあり。大家さんと優姫たち6人で住むこと


金銭的な負担は国が補償すること


病気のことや病院のことなど




そして、1番大事なこと


この女性化のことである。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


マウス実験は6回中6回成功する程、安全な薬であった。


しかし、女性化の後が問題であった。




実験の順に



体は完全にメスになったが、精神がメスになりきれずストレスで死んだマウス


完全にメスになったが、周りの集団に受け入れられずに餓死したマウス


メスになり、交尾・妊娠に成功したが、ストレスで死んだマウス


周りのオスに襲われたストレスで死んだマウス


子どもを産んだが、育児のストレスで死んだマウス


そして、最後のマウスは完全に成功

子どもを産み。

その子どもも健康に暮らし、子どもを作った



優姫に投与したのは、最後に使用した薬の人間版の完成形である。





だが、最後のマウスには驚くべき秘密があった。



薬はイメージで言うならウイルスのようなものだった。

だが、そのウイルスは性別を変化させる以外に人体に影響はなかった。


しかし、ウイルスは生き物なので進化する。



最初のマウス実験から最後までの間に

ウイルスは周りを惹きつけるフェロモンを発する能力を獲得した。



集団に溶け込もうとしたのだろう。


それが裏目に出て襲われた。


だから、フェロモンの量を調節したり、相手によって効果を変えたりする能力を得た。






それが優姫にも与えられた可能性があるのだ









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



マウスは言葉でコミュニケーションをとったり、勉強で知識を得たりすることはできない



しかし、人間はできる!



優姫は容姿も美しく、さらに薬の効果によるフェロモンであまりよくない人物を惹きつけてしまうかもしれない。



だから、君たちには全力で優姫くんを守ってもらいたい。


私たちも国を挙げて協力する。






この国の未来にはこの7人の少年少女にかかっているのだから…



ちょっと暗くて、複雑な話に…

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