ハロウィン!ト-ナメント1
ト-ナメント当日
「いよっしゃぁ!!準備万端、絶好調!!」
「張り切ってるな、竜山」
「秋雨!お前もテンション上げていこうぜ!!」
「おう!」
参加者の8名が出そろった
「え-、酒も抜けましたので、説明させていただきます」
校長が8人の前に立つ
「戦闘勝利方法は、相手のアメを奪うか、相手を戦闘不能、もしくは降参させることです」
「それでは、第1回戦の組み合わせを発表します」
「GLVS岩角 瓦威斗!!」
「おぉぉおおおぉ!!」
観客席が賑わう
観客席
「は-い!どっちに賭ける!?」
「勝てば2倍!負ければ没収だよ!!」
ついには、金田とガルスが商売まで始めた
「GL!!」
「岩角!!」
結構、賑わっている
体育館、戦闘訓練専用広場
「審判は、私、メイスが勤めさせていただきます」
「それでは、始め!!」
GLと岩角が構える
「まさか、GLと戦うとはね…」
「私も、意外です」
2人は少しずつ、距離を縮めて行く
「なぁ、秋雨」
「何だ?竜山」
「GLって、戦えるのか?」
「そう言えば…」
「治療してる所しか見たことがないような…」
「GLは、一応、戦闘は出来る」
「あ、鬼怒さん」
観客席から、2人に話しかける鬼怒
「しかし、戦闘向きじゃないのは確かだ」
「…そうですか」
「硬化!!」
岩角の体が硬化していく
「さて、物理系の技は通じないよ」
「どうする?」
「こうするわ!!」
GLの手が、白く光り出す
「んっ!!」
「…?」
岩角の体も白く光り出す、が…
「何ともないよ?」
「…そうかしら?」
「!!」
岩角が動かない
「金縛り!!」
「ちょっと、まずいね…」
苦笑する岩角
「おお!GL、金縛りなんて使えたのか!!」
「そういえば、僕も使われたような気が…」
「そうだったけ?秋雨」
「GLと僕が契約したときの…、強制だったけどね」
「ああ!あのキスか!!」
「…あまり、大きな声で言わないでくれ」
「念力!!」
GLが腕を振り上げる
「おおおぉ!?」
岩角が、ゆっくりと上昇する
「はぁ!!」
一気に腕を振り下ろすGL
ドガァァァァァン!!
広場の地面が大きく凹む
「痛てて…」
ゆっくり上がってくる岩角
「物理系は効かないって」
「ええ、アナタを倒すことが目的じゃないもの」
GLが腰をかがめる
「コレ、な-んだ?」
「…あ」
GLの手には、岩角のアメ
「勝者!GL!!」
「おぉおおおぉ!!」
賑わう観客席
「やられたね…、流石だ!GL」
「ありがと!」
上機嫌のGL
「凄いな!GL!!」
「えへへ!ありがと!」
「まさか、岩角先輩に勝つとは…」
「結構、苦戦したけどね」
「続きまして、第2回戦の組み合わせを発表します」
「水無月 紫苑vs白刃之 斬歌!!」
「…」
静まりかえる会場
「…どうしたんだ?この空気」
「勝負が見えてしまってるからね」
「金田さん…」
「正直、生徒の中で、白刃之君とまともな戦いが出来るのは鬼怒君ぐらいだし…」
「残念だけど、水無月ちゃんは負け…」
金田が言い終わらないうちに、金田の首元が掴まれる
「…ちょっと、付き合って貰えるかしら?」
禍々しいオ-ラを発する骸瀧が金田を睨む
「…はい」
そして、金田は観客席の闇へと消えていった…
「さて、商売は商売だから…」
ガルスがため息をつく
「水無月と白刃之!どちらに賭ける!?」
「白刃之!」
「白刃之だ!!」
「あ-ぁ、大損だよ…」
完全に意気消沈するガルス
「それでは、始め!!」
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