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第20藁【露出の乙女】

俺とクレアの二人は、グフザクの速度とダガーに翻弄されていた。


カチッと小さな音が鳴るとグフザクの野郎が光速でダッシュしてくる。


そして、ダガーを一振りすると再びカチッと音を鳴らして素早く後退するのだ。


ヒットアンドアウェイってやつである。


その速度はとても速い。


敏捷が8の俺にはついて行けない速度だった。


スピードには自信があるだろうクレアすら戸惑っている。


俺とクレアは致命傷は受けていないが体に複数の傷を受けていた。


俺の木製ボディーにはダガーの切り傷が複数刻まれている。


それにウォーハンマーで割れた肩も動きにくい理由であった。


クレアも例外じゃない。


いつものメイド服が刻まれて褐色な肌が所々露になっている。


黒いスカートが刻まれて黒いタイツを吊るしているガーターベルトがチラ見していた。


そんな露なクレアから俺は視線が外せない。


ムフムフだからだ。


戦闘中だと言うのを忘れてクレアのチラチラする肌をガン見していた。


クレアが軽蔑の眼差しを俺に向けながら言う。


「こら、アナベル。何故に私ばかりみているのだ。真面目に戦え」


『す、すまん。ついつい見とれてしまって……』


「それにグフザクと名乗ったな、貴様」


「あ、ああ……」


「貴様もわざと私の服ばかりを狙っていないか?」


「い、いや、そんなことないぞ……。気のせいだ……」


あれ、目線を剃らしやがった。


もしかして図星なのか?


だとすると、こいつ、もしかしてムッツリスケベか??


いや、たぶんムッツリだな。


こいつの眼差しを見ていれば分かる。


間違いない、こいつはムッツリだ。


だとするならば、こいつ、もしかしたら、良いヤツなんじゃねぇの?


俺の本能が知らしている。


ムッツリスケベに悪人は居ないってな。


だって死んだじいちゃんも言ってたもん。


ムッツリみな兄弟だって。


俺は確認の言葉を掛けた。


『貴様、もっと手際良く剥けないのか?』


「が、頑張ってみる……」


やっぱりだ。


俺が何を言いたいのか悟ってやがるぞ。


こいつはムッツリスケベだ。


だとすると、最初に現れた時に語った奴隷やレイプ発言はフェイクか!?


わざと憎まれ口をたたいたのか!?


格好つけたとかか!?


それとも雰囲気作りだったのか!?


どちらにしろ、こいつは案外と悪い野郎じゃあないのかも知れない。


しかも丁寧にクレアの服ばかりを狙って剥いてやがる。


ここはこいつを応援しなくてわ。


そう考えた俺はグフザクに殴りかかった。


屈んで躱しやすいように大振りで上段のパンチを振るう。


『そ~れ~』


「よっと~」


案の定だ。


グフザクは難無く俺の攻撃を躱すとクレアに切り掛かる。


俺を無視してやがる。


だが、今はそれがベストな判断だ。


そしてグフザクは、カチッと鳴ってから光速ダッシュでクレアに襲い掛かった。


「そりゃあ!!」


「くっ!!」


グフザクのダガーがクレアの胸元の服を切り裂いた。


クレアのブラジャーが露になる。


黒い刺繍が飾られた高級感溢れるセクシーなブラだった。


『グッド!!』


俺が親指を立てて歓喜を表現すると、グフザクも親指を立てて興奮していた。


目が少年のようにランランと輝いている。


「今度はブラ紐を切ってやるぞ!!」


カチッカチッと二回連続で音がなると、グフザクが二連のダッシュでクレアのバックを取った。


そして縦にダガーを振るう。


スパリとクレアの背中が切られた。


服がはだけて可憐な背中が露出する。


「きゃ!」


クレアが今まできいた事すらない可愛らしい悲鳴を上げながら豊満な胸を両腕で掬い上げるように抱え込んだ。


そして、しゃがみ込む。


「ア、アナベル。ブラの紐を切られた!」


しゃがみ込んだクレアが眉毛をハの字にしながら俺を見上げて助けを求めていた。


初めて見る光景だ。


いつも氷のように冷たい表情のクレアが、こんなに可愛らしく俺の助けを求めている。


あり得ない!


あり得ないが、事実だ!


『ならばっ!!』


俺はしゃがみ込むクレアの前に立つとグフザクに向かって上段廻し蹴りを放った。


グフザクはカチッと音を鳴らしてから光速移動で後ろに下がる。


『調子こくなよ。この変態野郎が。人の彼女を弄びやがって!!』


俺がテレパシーで怒鳴るとグフザクはポカンっと口を開けながら目を点にさせていた。


『ぶん殴って俺がお前を全裸に剥いてやるぞ!!』


グフザクが「ふっ」と鼻で笑った。


「うすのろなゴーレム風情が俺の速度についてこれるのかよ?」


俺は右拳を力強く下から突き出すと男らしく言ってやった。


『スピードが追いつかないなら、自慢のパワーでどうにかしたるわい!』


「本末転倒だな。狂ったか?」


『ほざけ、単細胞!』


「いやいやいや、単細胞はそっちでしょうが!?』


『んん~~ん、そうなの?』


「そうだよ!!」


俺は振り返るとクレアに訊いてみた。


『クレア、俺って単細胞なの?』


クレアは自分の豊満な胸を両腕で抱えながら答えた。


「今は考えるな。脳筋思考で行こう」


『うん、分かった……』


更にクレアが言う。


「今わけあって私は両手が使えない」


うん、大きな乳を抱えているからな。


「だから戦えない。故に貴様一人であいつを倒すんだ。そしてあいつを倒したら両腕が使えない私に代わってタンスから私の新しいブラを取ってきて、両手の使えない私に代わってブラを装着させてくれないか……」


言ってからクレアは恥ずかしそうに視線を斜め下に反らした。


か、可愛いい!!!!!


しかも。なんか、すげーーーーヤル気が湧いてきたぞ!!


このリーゼント野郎をぶっ倒せば俺がクレアに好きなブラを選んで装着させてやれるのか!?!?


なんたるご褒美だ!!


ついにクレアが俺の男らしいハートに落ちた瞬間である。


「ちょっとまった~!」


いきなりグフザクが手を上げて訊いてきた。


「もしも俺が、そのゴーレムに勝ったら、俺が君にブラを選んでつけてやってもいいのか!?」


「…………」


『…………』


俺とクレアがリーゼント野郎を冷たい眼差しで見た。


するとクレアが言う。


「許可しよう。好きなブラを選ぶが良い」


「『えっ、マジでっ!!」』






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by、ヒィッツカラルド



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