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第14話【商人の股関】

「ここが旅商人の往来が多い街道だ」


『なるへそ』


30メートルほど先の草むらに道が一本走っている。


俺とクレアは草原の街道が見渡せる丘の上に伏せていた。


「それで、まことに商人を襲うんだな?」


『当然だ。ちょっと捕まえて、ちょっとズボンを下ろして、ちょっとだけチ◯コを見せてもらうだけだ』


「何やら山賊のようで気が進まんな……」


『まあ、そう言うな、クレア。今回だけだ。殺すどころか傷ひとつ付けないからさ』


「もっと穏便な手段は無いのか?」


『あるぞ』


「それはなんだ?」


『人里で男をお金で買うんだ。そちらのほうが合法的だぞ』


「何やら身売りの香りがプンプンと臭うぞ、如何わしいな」


『お金で男を買って、ふしだらにチ◯コを拝む。まあ、ほとんど身売りと同じだな』


「それは駄目だな」


『だから通りすがりの旅商人にお願いしてチ◯コを見せてもらうんだ』


「そちらも変態的だな。見せてくれる人間が本当に要るのか?」


『何を言うんだ。平和的にチ◯コを見せてもらうだけだ。むしろボランティアを志願してもらうだけだぞ。善意溢れる一般民なら快く引き受けてくれるだろうさ』


「チ◯コを見せるって、人間界ではボランティアなのか?」


『まあ、世の中には自分からチ◯コを見てもらいたがる男も少なくないからな。夜な夜な見てごら~んってのが流行った時代もあるぐらいだ』


「それはただの変態通り魔だろ』


知ってるんだ。


この世界にも「見てごら~ん」って野郎が居たのかな?


『兎に角だ。俺が旅商人の道を阻む。それからお前がセクシーボディーで誘惑しながらチ◯コを見せてくれって懇願すれば、大体の男は喜んでチ◯コを見せてくれるだろうさ。この作戦でバッチリだぜ』


「本当にバッチリなのだろうか……。私が懇願しないとならないのが、少し屈辱的だが……」


俺とクレアがそんな話をしながら潜んでいると、街道をラバに乗った商人が通り掛かる。


ラバは二匹だ。


一匹は荷物を運んでいる。


旅商人はターバンを被ったモッチリ体型の中年オヤジだった。


顎元がタプタプしていて人が良さそうである。


『うむ、ちょうど良さげな旅商人が通り掛かったぞ。あいつにしよう』


「分かった。それじゃあ、さっさとチ◯コを拝みに行くぞ」


『おうっ!!』


俺とクレアは丘の上から走り出した。


すぐさま商人の前に立ち塞がる。


「ちょっと待ちな、旅の商人さん!!』


「な、なんだっ!?」


俺が行くてを阻むと旅商人は目を剥いて驚いていた。


旅商人のオヤジは鬼気迫る表情で叫ぶ。


「ダ、ダークエルフにゴーレムの野盗だと!?」


うん、やはり野盗にしては珍しい組み合わせなのだろう。


でも、野盗ではないのだ。


「ドライアードスネア」


「うわっ、拘束魔法かっ!!」


早くもクレアが旅商人の移動をロバごと封じた。


流石はクレア、なかなかの判断だ。


ロバの二頭が半透明の茨で動きを封じられる。


俺はノシノシと歩いて旅商人に近付いた。


すると俺を見て商人が口をガクガクと鳴らして震えだす。


「い、命だけはお助けを、お金なら出しますから……」


俺は商人に無表情の顔を近付けて言ってやった。


『良い心掛けだ。だが、お金は要らんから、チ◯コを見せやがれ。見せてくれれば何もしないからさ』


「はっ……?」


商人はキョトンとした。


そして、訊き直す。


『お金じゃなくて、チ◯コを見せろと……?』


俺とクレアが声を揃えて頷く。


『「そうだ』」


商人は更に訊き直す。


「な、何故にチ◯コを……?」


クレアが言う。


「私が見たいからだ」


「なに、痴女なの!!??」


「痴女とは失礼な。そもそも何を言っているんだ。私は貴様のチ◯コなんぞに興味はないぞ」


「じゃあなんで!?」


「私が一流のゴーレムマスターになるためだ」


「ゴ、ゴーレムマスター!?」


俺は強気の念をテレパシーに乗せた。


『このままでは話が進まんな。悪いが力任せにやらせてもらうぞ』


「ひぃぃいい、犯される!!」


俺が商人に手を伸ばすと商人がドライアードスネアで動けないロバの上でジタバタと暴れだす。


俺は構わず商人の脇の下に両手を要れるとモッチリ体型を持ち上げた。


流石はパワフルな俺様だぜ。


簡単にモッチリオヤジを持ち上げた。


「さあ、観念してズボンを下ろせ。自分で下ろさないなら、俺が無理矢理にもズボンを下ろすぞ」


「わ、分かりましたよ。自分で下ろしますから乱暴にしないで!!」


商人はシクシクと泣いている。


俺が商人を地面に下ろすと、観念した商人は自分でズボンのベルトを緩めた。


そして、恥ずかしながらもズボンをおろした。


しかし──。


『な、なんだ、こりゃあ……』


「かわったパンツだな」


俺とクレアは旅商人のパンツを見て驚いた。


それは初めて見る代物だったからだ。


『こ、この鉄のパンツは何だよ!?』


商人はモジモジしながら言った。


「て、貞操帯です……」


『貞操帯っ!!』


それは革のベルトに繋がれて股間の部分が鉄板で出来ているパンツだった。


しかも革の繋目は脱げないように錠前でしっかり施錠されている。


旅商人は半泣きで言う。


「家の妻が私の浮気を疑って仕事に出る際は、これを装着しろって……」


『すげ~、嫉妬深い奥さんだな!?』


貞操帯を見詰めるクレアが言った。


「この鉄のパンツはマジックアイテムだぞ。私のアンロックの魔法でも外せないな」


『マジですかっ!!』


「これではチ◯コを見れないぞ」


まさかまさかである。


こんなトラップがあるなんて考えてもいなかった。


想定外である。


「どうする、アナベル?」


『畜生、役にたたねえモッチリオヤジだぜ』


「す、すみません……」


素朴な疑問を抱いたクレアが旅商人に問う。


「ところでこのパンツは外せないのなら、小便はどうやってするのだ?」


「垂れ流しです……。ハァハァ……」


何故に息が荒くなる!?


「じゃあ、大便は?」


「ハァハァ……。鎖だけずらせば出来ます。ハァハァ……」


なに、このオヤジ!?


クレアに卑猥な質問をされて興奮してませんか!?


してるよね!!


絶対に興奮してますよね!?


「あのぉ……、他に質問は御座いませんでしょうか、女王さま。なんでもお答えしますぞ。だからなんでも遠慮無く訊いてくださいませ、ハァハァ……」


女王さまだと!?


やっぱりこのオヤジは興奮してやがる!!


もしかして変態か!?


いや、もしかしなくても変態だよね!?


そりゃあそうだよね。


こんなムッチムチなクール系ダークエルフ美女に冷たく質問されたら、それだけでウハウハドキドキするわな。


気持ちは理解できるぞ。


俺だってクレアにあれこれ卑猥な事を質問されたいわ。


だが、これ以上はご褒美をくれてなるものか!


クレアの乳も尻も同棲相手の俺だけの宝だ。


軽蔑的な言葉のひとつだって、誰にも分けてなんてやらないぞ!!


「よし、分かった。チ◯コが見れないなら用事はない。もう行ってもいいぞ』


「で、ですが……」


ですがなんだよ!?


逃げていいって言ってるんだから、さっさと行けよ!!


何を名残惜しそうに立ち止まってやがる!!


この変態オヤジ、もしかして、ご褒美をもっと貰いたいのか!?


クソっ、何を考えてやがる、図々しい!!


クレアからご褒美を貰える権利は俺だけのものなんだからな!!


こうなったら、このクソ変態オヤジを意地でも追い返してやるぞ!!


俺は冷静を気取りながらクレアに言った。


『クレア、もうドライアードスネアを解いてもらえるか』


「良いのかアナベル。まだチ◯コを見ていないのに?」


クレアの言葉に旅商人も相槌を入れながら言う。


「そうですよ、この際だから、是非に私のチ◯コを女王さまに見てもらいたいです!」


『なんだとゴラァ!!』


「ひぃっ!!」


『テメーの汚い何をクレアが見たら気絶してしまうぞ!!』


「何を言ってるんだアナベル、私はそんなに精神力が低いと思っているのか?」


『いや、精神力の問題じゃあない。クレアの心が汚れてしまうって問題だ!!』


「なんだか話に脈略がないな。訳が分からんぞ?」


『とにかくだ、クソオヤジ、さっさとお前は帰れよ!!』


俺は怒鳴りながらロバの尻を平手で叩いた。


するとロバが悲鳴を上げて走り出す。


「ああっ、私のロバが、荷物が!!」


変態商人はズボンを穿かずに走るロバを追いかけた。


やがて姿が遠ざかる。


「良かったのか、アナベル」


『べつに良いんだよ……』


「チ◯コとやらを見る事が出来なかったぞ」


『構わん、別の方法を考えるさ。時間は沢山あるからな……』


そう、時間は沢山ある。


俺は不老のゴーレムで、クレアは長寿のダークエルフだ。


話に訊けばダークエルフは人間の10倍も生きるらしい。


だからゆっくりとクレアにチ◯コを教えればいいのだ。



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⬛作者からのお願い⬛

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by、ヒィッツカラルド






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