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序
初投稿です。王道ものです。拙い文章ですが、よろしくお願い申し上げます。
私が貴方に会えるのに7年掛かりました。私は一生懸命、貴方を忘れる努力をしました。貴方の中に私がいないのは分かっていましたよ。でも、好きだから一緒にいました。好きだから……私…頑張ったよ…
ここは、緑豊かな国シーナ。程々に栄え、争い事も無く、平和に過ごせる王国。
そんな王国に極々、普通の暮らしを送る親子が居た。
「シエルー‼︎昼御飯出来たよー‼︎」
『はぁ〜い!今行くよ〜!』
笑顔で母親に手を振り駆け寄る銀髪の子、シエル
。
シエルを笑顔で迎えるミア。黒髪を肩で切り揃え、その容姿は町でも評判の美人な母親である。勿論、その息子シエルも将来楽しみな容姿をしている。
「お母さん、これ上げる」
そう言って差し出された、黄色い花。
「お母さんこの花好きでしょ?」
『…シエル、知ってたんだね。ありがとう、凄く嬉しいよ。』
少し寂しそうな笑顔で受け取る母を不思議そうな顔で見つめるシエル。
「僕、手洗って来るね」
その後ろ姿を見ながら、ミアは人知れず呟いた…
『シエルも貴方と一緒だね……トール』




