あふれ攻防戦・実質最強とはこのことだ
えー、ハンターオフィスから招集がきました。なんでもこの近くのダンジョンからモンスターがあふれ出してきたそうです。稀に起こる「あふれ」ってやつですね。私の時代では見たことありませんでしたが。
なんで今なんだよー!かいしゅいよくさせろよー!噛んだよー!
えっと、敵は人造人間系のモンスター。雑魚はマリーで余裕でしょう、あの砲塔とアーム、私の時代の戦闘機を追いきれる速度で動かせるから。
アームも7本に増えたし。6.8mmアサルト1つ追加して4本アサルトでぶっぱぶっぱ。ついでに13mm機関銃2本とパルスレーザーが君を待ってるよ☆
やっぱりこの子が本作最強だよ。
ということでですね、マリーを壁にしつつ人造人間集団を処理処分。肌の色がまだ塗られていないのか、ケイ素の白いシリコン色で出来てるんで識別は楽ですね。
完全にヒトになられると見分けきるの難しいからねえ。3つの力がどれも確認出来ないのがポイントなんだけど、分かるヒトがこの時代では少ない。
勿論私たちだけでは処理しきれないので、他の戦闘員、自衛軍やハンターなんかも応戦中です。
どちらかというと私はその人達のヘルプが主な任務ですね。飛んできた手榴弾を投げ返したり、銃弾の識別付(方向性フィルタ)きシールド展開したりね。一応3つ同時展開できるぞ。シールドも広い範囲で出せば3つしか展開できないという少なさもカバーできる。
激しい銃撃戦ですが、マリーのおかげもあって戦線はこちらに有利になっていきました。暴風マリー。
じりじりと敵を後退させていったのですが、第2部隊が現れました。「戦闘特化機械」です。人造人間っぽいけど戦闘に特化している機械。そちらの世界との表現に壁があって人造人間と区別しにくいんですが、こいつらは人造人間じゃなくて機械なんですよねー。
頭身が一気に下がって子供くらいの頭身になり、それでも力は人造人間のまま。そしてどれも異次元空間倉庫を持っていて弾薬は何故か無限に近いほどある。
アサルトライフルから重機関銃まで扱えて、グレネードも投射してくる。迫撃砲も。1つの歩兵軍隊ですね。昔のヒトなら空間圧縮で余裕でしたが……
「左のシールドが持たない!マリー救出に向かって!中央に分厚く展開するから!」
「うおおおお迫撃砲だああ!ドラグーン、バトルライフルでの自動迎撃頼んだぞーー!力回せねえええ!」
「マリー収納まだかなー!?左そろそろ脳みそが焼き切れる!魔王に付けてもらった自己分裂防止のリミッターで止まっちゃうぞー!?」
「あねごー!右が包囲されかけてます!シールド範囲広げられないですか!?」
「そうねー!マリーが戻ってくれば突破口開くしシールドを右にも回せるけどちょっとまだ来ないんだよね!ここカバー多いから一旦シールドとくよ!右に何でもいいから60mmグレネ発射するわ!」
「イエスマム!おまえら一旦壁に隠れろー!」
「いいわね、シールド解除!うおおお狙ったように迫撃砲が!迫撃し返したるわこの○が!まずは20mmマジックアローで迎撃と、それから反撃60mm迫撃や!」
BAAAAAAAAAA!!
PONPONPONPONPONPONPON!!
「おし、どうじゃ!?観測員!」
『こちら観測部隊、迫撃で部隊中央に乱れが出ています。』
「おっし効いたわ。右にシールド球形で出します、連絡員連絡を!一旦下がって包囲を抜けましょう!」
『じゃじゃーん!マリー戻ってきましたあ!』
「きた!マリー人員降ろしたら右の突破口開いてきて!降りてきた人員は後方に陣地展開を!ニューアメリ軍が来るまでそこで凌ぎましょう!」
「陣地作れる人いるんですかねえ!?」
「ハンターの中にはいるでしょう!ハンターなんだし!あ、マリー500kg爆弾ちょうだい!ぶん投げる!」
ぽーい、どっかーん
「……大分中央の分厚さはなくなったわね。左からの増援とダンジョン内部からの増援を防げれば数日以内に先遣部隊だけどアメリ軍が来る。そうすればみんなを休ませられるわ……」
「休むのはあねごっすよ!もうほとんど右腕がフレーム露出しきっちゃってるじゃあないですか!」
「まだふれーむがある。」
「そういう問題じゃないですよ!観測員から伝令、左が中央に移動開始、側面から叩きに来るそうです!」
「陣地ー!私が作った方が早いな。この状況を突破するには……」
「全員一度街の方に。自然には悪いけど破壊兵器を使うわ。5分でやって。」
「りょ、了解!下がるぞ!」
みんな続々とカバーし合いながら下がっていきます。人造人間はこのレベルだと単調なので普通に深追いしてきますね。まあ集まってくれるならそれでいい。
中央が下がったので右にシールド展開。早く撤退してくれないかな。3つの力のうち2個は右の防衛、1個は私の防衛に使っているからな。2個使うから撤退してくれないと……
ちょっと遅れましたが撤退完了。おびき出すために60mm迫撃砲をぼかすか撃ちました。レーダー表示で周辺が敵いっぱいになったところで上空に飛行!そっしてー!
ナノ魔法融合拡散ボム!
いわゆるクラスター爆弾ですね、爆破率100%の。小さいボムがめっちゃたくさん飛び出して広範囲に炸裂するのでひっじょーに効率が良い爆弾です。爆風は距離の3乗で威力が消えるうんぬんかんぬん略
普通はナノか魔法で拡散ボムをだし、気で自分の保護をする「ダブルの人しか使えない技」ですが、私はそれを融合拡散ボム、気でシールドで使ってみました。「トリプルしか使えない技」。
どどどどどどどどど*∞どっかーん
うん、周辺一帯が見事にふっとんで砂埃舞い上がる感じになってますね。威力としてはこんなもんか。オーバーキル?そんな概念、人同士じゃないと発生しません。自然には悪いけどね。
魔法でエアーブローを出して砂埃を強制的に追い払うと、そこには無数のコアが。生存者、じゃなくてモンスターはいないかな。さすが3融合クラスター爆弾
私も後ろに戻って陣地を確認。この短時間、といってもこの星での時間ですけど、結構陣地になってますね。
数少ない能力者はグレネードや榴弾砲迫撃砲みたいなのに使うのかな、専用の場所があるや。重機関銃は上と地面か。分かってる。
「凄い威力ですね。これなら軍隊が来なくても……」
「陣地構築責任者かな?すごくいい陣地じゃない。でも次から来る第3波はもうちょっと頭がいいから陣地をスルーして町を破壊してくるかもしれない。あとあのボムはそうそう撃てないから……」
「陣地への誘導路の構築ですか。ここは荒野ですからね、かなり難しい。」
「まあヒトそのものが餌だしやるだけやってみましょう。」
「あふれ」のモンスターはほっとくと1日2日程度で餓死します。ので、地上の生物全てを食べ尽くすんですよ。草も人も建物も。匂いかなにかで豊富に「食材」がある場所もある程度分かるみたい。
なので陣地の後ろに避難所を私が即席で作って、そこに避難民さんがっつり入ってもらいました。ちょっとした小屋なんだけどナノ魔法気融合エンチャント方式の内部空間拡張なので数千人は入れる規模になった。成長したなー。
小屋もかなり頑丈なものに魔法で変質。多分一番いいシェルターになってると思う。
防衛陣地を改良して、ついでに右腕をさらにジャンク(改質済み)で覆ったところでエネルギーがリミッター到達。本来ならここでリミッター解除して修行するところだけど、今回は戦争に近いのでそれはできない。
ってことで素直に御飯食べて寝ました。ぐう。小屋はもって来れないので、その作ったプレハブ小屋でね。
幸いボムが効いたのか第3波が寝てる間に来ることはなく、朝日とともに起床。ドラグーンに乗ってさっそうとグキ、コケた。
ありゃ、100式の右足が少しダメージ負ってるね。むう。直せるかな。
とりあえず陣地の簡易司令部に入って修復を開始。こっちにエネルギー全て使うわけにもいかないし困ったな。先遣部隊は今日を乗り切らないと多分着かないぞ。
私ど忘れしていたんですが、修行の際フルパワーで各種エネルギーを出し尽くすからエネルギー回復量と体内保存量も増加するんですよね。
なので自然回復量だけで陣地構築と修復を済ませることが出来ました。
回復に人間の自然エネルギー、炭水化物や、肉に脂肪の分解エネルギー、ミトコンドリアの発熱とかそういうの持って行くから、かなり食べ物は食べたけどね。
足の修復が一段落したところで第3波が到来したようです。というのはまず事前砲撃をしてきたから。
ドラグーン搭載の100式ジャパリレーダー類で対砲撃レーダーに砲撃場所と、砲弾の軌跡と着地点が出たのでまずは真っ先に60mmナノ式転送迫撃砲で砲撃場所に反撃、即座に迎撃のガンポッドを出して迎撃。
ガンポッドは予備がいっぱいあるから迎撃失敗したらすっとんで近接自爆してもらう。設計図があるって素敵。
さてシールド展開、という前にマリーが積んでいた多目的ドローンを展開。ドローンには機関銃が積まれていますね。ありゃーマリーから直接銃弾を転送する方式だな。
いつの間に機関銃買っていつの間に取り付けていつの間にリンクさせて銃弾を外部に飛ばせる力を手にしたんや。聞いてないぞ。
確かに成長に必要なナノマシン溶液を収集する機械、何個も取り付けてはいるけど……
ま、そういうことで砲弾は直前で機能を失うか、シールドで防がれて被害は軽微。相手側は反撃の砲撃でいくらかの損害は出た感じ。もう馬鹿じゃないから、砲の基本、発射即移動はしてるっぽい。
この陣地はまず私がいるから硬くって、その上で陣地自体も硬く強固に作れちゃった。そしてそれを抜かないと「餌」にはたどり着けない仕様なので、この陣地に突っ込むしかない。
こっちは私が延々と全域に銃弾の識別機能(方向性フィルタ)付きシールドを展開してるし、数少ない能力者がグレネードや範囲魔法なんかをどんどん撃ってる。
普通の人もシールドそのものを壁にして猛烈な銃撃を加えているから、結構優位に戦えてた。
てたってのも、武器も進化があって、ナノマシン転送式で廃れたけど、レールガンとか、そういう古いけど強い銃火器を持ち出してきて、シールドへの負荷が強まってきたんだよね。
「ニューアメリ軍まだかな。ちょっとレールガンをずっと防ぐのは難しいよ。」
「レールガン持ちは能力者が狙ってますが破壊に時間かかってます。」
「4波は戦闘車両かなあ。いや、4波はボスか、時間を考えるとそろそろ餓死が出てくる。」
「見通す先が長いですね。」
「レールガンには突撃隊としてマリーと多目的ドローン隊を出すよ。うまくいくといいんだけど……ん、マリーから通信。「来た」なに??が?」
その物体は空を飛んでおり、亜音速で空域を旋回。マリーから何かを受け取って、投下。
『フーリンちゃんシールドを強くして!後酸素をあっちに出さないで!』
という通信が来たのでシールド強化、酸素増加して透過させないようにしました。……まさか
ぼっばーーーーん
ああ、やはり燃料気化爆弾か……こんな場所で。まあでも適切か。というか
「おおーい!航空機のみんなー!おかえりー!」
そう、永久の彼方に飛び立った航空機が次々と舞い戻って、マリーから爆弾や弾薬を転送してもらって航空銃爆撃を行ってくれたのです!
対空は想定していなかった第3波はひとたまりも無く壊滅し、ダンジョンの方に潰走。潰走しても餓死が待ってるだけなんだけどね。あまり知能を持ちすぎると機能停止を恐れちゃうよね。
もちろん放置するわけもなく。
「追撃を行いまーす!我こそはというかたは私に続きましょうー!」
追撃戦を行い、全てのあふれを駆逐したのでした。
「いやあマリーちゃん、よくあの場面で航空機部隊を呼んで来れたねえ。」
『えらいでしょ。』
「えらいえらい。今日はちゃーんとクリーニングしようねーワックスもかけよう。」
『えへへでへへ。こっちの戦況を伝えたらすぐ来るって。多分間に合う航空機は最大速度で突っ込んできたんだと思うよ。』
「クリーニング終わったら空軍基地の復旧を急ごうか。部品取っちゃったからすぐには無理だけど……休んでもらいたいしね。でさあ、マリーちゃん。聞きたいことがあるんだけど」
『ギクリ。なにかなーなにもかわってないよーふんふふーん』
「どれくらい改良してるのかな?(にっこり)」
『ちょ、ちょっとだけ。』
「板PADが震えてるよー。ちょっとで左の兵士を全て満載して、ドローンに改良を加えて、航空機に「直接転送式」で爆弾渡せちゃうんだねーすごいねー」
『ちょ、ちょちょ、ちょ、』
「まあいいよ。でも改良した部分は教えてね。分からないと使いようがないから。情報の共有は重要だよ。」
『わかりましたーぐすん』
ざっくり今の性能を教えてもらったけど書いておくかい?一応書くか
巡航速度時速80km
最大速度時速120km 大体2時間程度継続可能 ナノマシン溶液を飲めばもっと持つ
自分の質量とサイズは大体自由に変えられる。履帯への接地圧とトルクや摩擦などは常に最適
なぜか短距離ジャンプが出来る。
異次元空間倉庫2つ
1つは入る質量1万t、見掛けの重量1/3000、時の速度ほぼゼロ。
1つは入る質量1t、見掛けの重量1/10000、時の速度10倍
(二つ目のは弾薬作成のために今作ってるらしい。弾薬に爆弾は作成機があるから自動で作れる)
多目的アーム7本、振れる速度は亜音速。全ての方向に生やすことが可能。アームの握力2tくらい。ジャッパーン刀一振りと6.8mmアサルトライフル4本装備。
砲塔旋回速度は戦闘機を追えるくらい。
兵員輸送区画は人員30人くらい、魔導アーマー12人くらい搭乗可能。
うん、私より強い。私はこの子のお友達、この子は私の味方。「実質」最強とはこのことだな。ハハハ。ハハハ……
次回こそ海水浴だよね!?!?
次回より2日おきの更新を予定しています




