91狩り目
やっぱり、あの元々のストーリーは皆も寒いと思っていたようだった。
『貴女の方角』の制作会社には「キャラクターは良かったけどストーリーが」やら、「最後だけ予算ケチったんか!!だからこんなにもストーリーが酷いんか?」等と言った手紙が送られてきたらしい。そこで急遽、番外編パロディという名目で改めて作り直したとの事。
「ですよね〜!!皆、分かってる!!んで?んで??どんな!どんな話何ですか!!!」
「ちょ、落ち着け。鼻息荒いっ!てか、近いから!」
仕方ない、仕方ないよ!!もう、もう堪らんのですよ!!!今の自分自身が可笑しい事は百も承知だ!!!
しかし、こんな美味しい餌を目の前に垂らされて食らいつかないなんて選択肢はあるか?
「私にはないね!!」
「うわっ!急に何!?」
あ、驚かせましたか。ごめんなさい。
「もう……。黙り込んだと思ったらいきなり叫ぶし。とにかく一回落ち着いてって!深呼吸!!」
ちょっと引き気味の唯夏。これ以上続くとなると、唯夏が怒ってくる可能性が高い。そんな事になったら何も聞けないし!
すーはぁ、すーはぁ、すーはぁ。うん、大丈夫。落ち着け。落ち着…。落ち……。お……。…………。
「うん……。反省しました。だから!!早く内容教えてぇ!!」
「早くない!?」
「だ、駄目みたいなんだよ!!こんな、こんな深呼吸したくらいじゃ収まんないよ!!!早く!!情報please!!」
「無駄に発音良いのがムカつく所よね。まぁ、もう良いわよ。貴女のそういう所は生まれ変わっても変わんないって心底実感したわよ……」
なんか、疲れさせちゃったかな?でも、情報please!
相変わらずの美優です。東山君love!!




