79狩り目
少しの間、沈黙が続いた。
「そう、か。ごめ、な?」
「いえ、こちらこそすいません!せっかく頼ってくれたのに……」
個人的な都合で断ってしまった。悪かったよね。
その場はそれで解散し、東山君は家まで送ると言ってくれたがいつかの日の様に東山君の家は反対だしと断った。
しかし、女の子だからと以前には無かった気遣いを受け(胸きゅんした)妥協案として西園寺家の車を呼んで、やっと東山君は帰路に着いた。
久しぶりの車に揺られながらの帰り道。温くなったジュースを飲みながら、私はずっとある事を考えていた。
そして……決めた。
*****
「え!!!ど、どうしてそんな?」
次の日の昼休み。私と唯夏はいつもの中庭で昨日の事に付いて話していた。
「ん?なんかさ?嫌になっちゃった」
「……嫌いに、なったとかじゃないよね?」
「うん、今も大好きだよ?でも、なかなか辛いんだよね。この状況は」
「でも、だからって!!アンタ……そんな、そんな選択ないじゃない!!!」
おいおい、素が出てるぞ。そう言っても良かったけど、そんな事言う様な元気は出なかった。
「うん……でも、決めた事だしね」
そう、私は昨日の車の中でずっと考えていた。このままで良いのかって。私は、東山君と一緒にいると彼の邪魔をしてしまうんじゃないかって。
だから、決めたんだ。
「私、東山君から離れる事にする」
あんなに東山君loveだった美優の変化の理由は……次回!!




