47狩り目
長くなりましたので次回にも分けます。
東side
俺は、産まれた時から上手く言葉を伝えれなかった。
伝えたい事はたくさんあったのに、頭の中ではたくさんの事を考えていたのに、言葉にしようとすると、余計な事が浮かんで上手にいかなかった。
僕の話なんて聞いて楽しいのかな?
これを聞いてあの人はどう思うんだろう?
知らない人の話をこんな風に話して何かになるんだろうか?
この悩みは、考え過ぎだろ?そう言われればそうなのかもしれない。
でも怖かったのだ。自分の言葉で誰かが傷つくのは。くだらない話だと言われてしまう事が。
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小学校入学して初めての友達ができた。
今までは、両親が大企業の社長だった事もそうだが、やはりこの年頃の子供として表情が上手く出ないのは不気味なやつだと思われたらしく、この年になるまで特に友達という存在はいなかった。
正直、彼はそこまで巨大な企業の家の子という訳ではなく価値観の違いや教育面での成績の差は目立った。
それでも、彼は友達だったから……いや、友達だと思うだけでも一緒に居て楽しかったんだ。
初めての友達、俺は舞い上がってた。
だから気付けなかった。
……そう思ってたのが俺だけなんて。
小学校に入って一年が経った頃、俺は聞いてしまったのだ。
あの時の俺は始めた家庭教師が忙しく宿題の関係で彼と一緒にいる時間が短かった。だから、久しぶりに宿題がなく、空いた時間を友達である彼と一緒に。そう考え彼の居る教室へと向かった。
どうやら俺は目立つ容姿をしているらしく、いつも彼の元へ向かうと誰かが彼を呼んでくれた。もしくは彼が気付いてくれた。
でも、その時は丁度昼休みで彼のクラスには彼とその他に数人の生徒が話をしていた。廊下にも人は居らず今まで何もしなくても彼の傍に居れた俺は彼がその数人と話をしているのを邪魔しちゃ悪い。でも彼と自分は友達だからそれくらいは良いのでは?
そんな考えを、頭の中でグルグルまわらせてた。
延々と考えを巡らせ、結局は彼とその数人が話し終えたら話しかけようと思った。あの時はそれが盗み聞きだとかは思わなかった。
そして、聞いた。あの一言を。
確か、話の流れは数人の生徒が彼を遊びに誘っているところだったように思う。彼は昼休みは何時だって俺と居たので、そうやってクラスの皆と遊んでる姿はあまり見なかった。でも最近は俺が宿題で忙しく、彼と一緒にいなかった。
だから少しがっかりしたけどしょうがないとも思った。彼と自分は友達なのだから、それには変わりがないのだから。しかしその誘いを彼は断った。何故だと尋ねるその数人に彼はこう言った。
「東山が……いるからさ」
彼のその一言は嬉しかった。……その後に続く言葉がなければ。
「結局アイツの考えてる事分かんないんだよな。頭良くて金持ちのやつの事なんて全然分かんね〜!でも一緒にいなさいって親に言われてんだよな」
次回東山君の現状まで。




