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32狩り目

「す、すみませんでした。やっと語れ、じゃなくて話す事が出来るんだと思ったらつい、先走ってしまいました」


「……いや、気にしなくていい」

 そう言って貰えると嬉しい。

 で?えっと、話しの続きは〜、っと。


「そ、そういう事でして。私が言いたいのはですね?貴方が見えない感情を出そうとしていないところです!」


「確かに貴方は無表情で、無愛想で、ちょっと?分かりにくいところがあるかもしれないですけど」


 そこまで言うと東山君は諦めたように言った。


「……だが、しょうがない。産まれた時からこの顔で、感情なんて、出てきた事はない。なら、どうすれば良いんだ?俺は、どうしようもな「ちょっと待って下さい!」


 後ちょっとで言い切れそうな東山君の言葉をストップさせて貰う。


「まだ、私の話は終わってませんから。話を最後まで聞いてから……その続きを仰って下さい」


 そう真剣な表情を浮かべて言った私だったが、生憎にも東山君はこちらを見てくれては居なかった。


 今の、私の言葉は……東山君には、届かないのかな?


 そう、私が思った瞬間!


 声が、聞こえた。私に、いつも勇気をくれた人の声。……支えてくれた人の声。


「ちょっと!東山君よ。人の話は最後まで聞いてから自分の意見を言うもんよ?」


 あぁ、彼女はいつも私を助けてくれるなぁ。

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