銀の森のエルセリア

現代日本に生きる平凡な青年・蓮（れん）は、ある日突如として異世界へと召喚される。
その世界には、精霊と自然が調和する「銀の森」があり、そこを守護する一族――エルフたちが静かに暮らしていた。

蓮が出会ったのは、美しくも冷ややかな瞳を持つエルフの女性・エルセリア。
長寿を生きるがゆえに恋愛や人の“短い命”に無関心だった彼女は、召喚の謎を追う中で次第に蓮と心を通わせていく。

だが、古より封印されていた魔族の将・ザイヴァルドの復活が迫り、世界は再び滅亡の危機へと傾き始める。
蓮こそが「調和の鍵」として選ばれし存在であり、彼の力と心が封印の再成に必要だった。

仲間たちとの出会い、戦い、別れ、そして深まる絆。
孤独だったエルセリアもまた、蓮との出会いを通して「永遠よりも尊い一瞬の愛」の意味を知っていく。

世界を救うために交わされた『命を賭けた契約』
時の流れと種族の壁を超え、二人はやがて『共に生きる』未来を選ぶ。

これは――
「永遠を生きるエルフ」と「命短き人間」が紡いだ、
銀の森に咲いたひとつの愛の物語。