011ふぁーすと..。
どうも、クロジャです。
報告です。活動報告に新たに報告しました。内容は、『番外編、どんな内容がいい?』という奴です。
詳しくは活動報告にてお確かめのほう、よろしくお願いします。
それでは、どうぞ。
「二人とも紅茶は飲めますか?」
「あ、えーと...私は大丈夫だけど..。雲雀さんは?」
「...私も大丈夫」
「じゃあ、少し待っていて下さい」
そう言って、どこかへと消える優しい人。碧葉ちゃんは遊び疲れたのか、このコンピューターが大量にある部屋じゃなくて、別室で寝かせているらしい。先ほど、優しい人が連れていっていた。
雲雀さんは疑問の眼差しを向けていたけれど、一先ずは預かってもらうことにした。
一体何室あるんだろう?疑問は浮かぶ、けれど、それを確かめる術はない。私達はただただ、あちらの言うことを聞くしかない。..多分だけど、そんなに危機的な状況ではない..はずだから、大丈夫なように思う。
だって、私達をどうこうするんだったら、こんなめんどくさい方法を取らなくても良いわけであって....。こんなことをするということは、何か話し合おうとしてる、という風に取れる。
この部屋もさっきの比べて、多少は大きい。けど、ほとんどがコンピューターで埋め尽くされていて、全貌が分からない。きっと、もっと大きいんだろうなぁ...。
私達は木製の丸いテーブル、大きさはだいたい直径五十センチほどの物の周りを、さっきの部屋方面が私達。その目の前に見える扉方面を優しい人が座る形、に彼女は座るだろう。
そんな事を考えていると、優しい人は扉を開けて帰ってきた。
「とっ、とっ、とっ...よい、しょっと。...どうぞ」
器用にも両手に二つ。その上に一つのコップを置きながら、私達が座っている木製の丸テーブルまで運んでくる。おっとっと...危ない危ない。
「ありがとうございます」
「....」
「..雲雀さん。ちゃんとお礼を言わないと」
配られたコップに見向きもせず、じーっと優しい人を見続ける雲雀さん。私はそれにこしょこしょと耳元で囁き、お礼を言ってないことを指摘する。
しかし、雲雀さんは私の言うことを無視して、優しい人に向かって、口を開いた。
「...ねぇ、あんた」
「?...私..ですか?はい、なんでしょう?」
雲雀さんに呼び掛けられた優しい人は、一瞬キョトンと固まった。周りを何往復も首を右へ左へとして見た後、自分を指差して、ようやく気付く。あ、私なんだと理解して、彼女は雲雀さんの目を見つめて返答する。
「こんなところに連れてきて...いや、正確には落としてきて、か。一体なにをする気なの?第一、得体も知れない奴から貰うものなんか、飲むとでも思った?」
「...ふむ。それは確かに。では、こう答えます。
質問"一体なにをする気なの?"
答え"あなたたちにどうこうする気はありません"
これでいいですか?」
「ーーは?」
あっけらかんとした様子で、そう優しい人は答える。
答えを聞いて、眉間に皺を寄せて、見るからに警戒度を上げた雲雀さん。
そして特になにも考えず、紅茶を頂く私。あ、これおいしい。
「な、じゃ、じゃあなんのために...」
「あぁ、すいません。答えに訂正、誤りがあります。正しくは、"あなたたちにどうこうする気はありません。でも、話さなければいけないことがあります。だから、呼びました"ーー意外と足りない部分がありましたね。これは失敬」
真顔のまま、舌を出して片目を瞑って片手をグーにして頭の上に乗せるポーズをとった。いわゆる、てへぺろ♪というあれなんだけど、これはこれで可愛い。最近の私の反応が、段々とおじさんっぼくなっているんだけど、どうしたらいいんだろう?
「...話さなければ、いけないこと?」
「はい。というか、そもそもの話なんですが...まさか二人で来るとは思いませんでした。メッセージを読む限りでは、てっきり一人で来ると思ってました」
「えぇっと...す、すいません...」
「別にいいですよ。ただ、事前に連絡は欲しかったです。その為の連絡手段なんですから。ちゃんと連絡していたら、こうしてこの方を巻き添えにしなくて済んだので」
「....本当にすいません..」
肩身が狭い...。よくよく考えなくても、私のミスで雲雀さんを巻き添えにしちゃったんだよなぁ...。ごめんなさい、雲雀さん。私は人に叱る権利はありませんでした。
しかし、反省していた私の左手(雲雀さんは左に座ってる)を腕ごと両手で、ぎゅ~...っと抱き締められ、こう言われた。
「栗花落が謝る必要なんてない。そもそも、こんな事をしたこいつが悪いんだから。なに栗花落が悪いみたいな雰囲気にしてくれてるの?悪いのは全部あんたーー」
「ーーちょっと静かにして下さい。これは私と栗花落との話し合いなので」
「ーーんぐ?!ん!!んぁ!!..ちょ、なにし!!んん!!」
「ん...んぁ..ん。あー、んっ...」
「わわわ.....!!」
私を庇い、弁護した雲雀さん。それを優しい人が急に距離を詰めてきて、雲雀さんの口を、口をーー奪った。
私にもその中の光景が、見れた。貪るようにして、雲雀さんの口の中に舌を入れ、ぴちゃぴちゃと艶かしい音を立てて、雲雀さんを襲っていく。
最初こそ抵抗をしていた雲雀さんは、一秒、二秒と時間が経過するにつれて、優しい人の体を引き剥がそうとしていた腕が、だらりと力を無くしてぶら下がり、殺意が籠っていた目は、生気を失ったように、真っ暗に染まっていった。
最早、なすがままの状態になった雲雀さんは、優しい人に押し倒され、抵抗もしてないのに、それでも尚。その口の中、そして精神までもが、優しい人によって貪られていく。
私もあまりな光景に座った状態から、後ろに倒れて、肘で体を支えるだけの状態へとなった。腰が抜けたのか、立つことが出来ず、肘に力を込めて支えるのがやっと。
そのショッキングな光景を見せられること、二分。ようやく彼女は雲雀さんの口から舌を抜き、唇を離す。その時につーっと唾液が線を引くようにして、雲雀さんと優しい人を繋いでいた。それを手で乱暴に拭う。それがまた、艶かしい。
雲雀さんはピクピクッと痙攣のような物を起こしたまま、優しい人に何もせず、動かなかった。気を失っていているか、意識が朦朧としているかの二択なんだけど...私は本能で感じ取った。これを推測している場合ではないと。
ゆっくりと体を起こし、またゆっくりと顔の方向を変えてくる。そして、その顔が向いている方向はもちろん...私。
彼女は口を開かない。代わりに、ゆっくりと私との距離を詰めていく。私にはその一歩一歩が、死のカウントダウンのように思えた。
やがてその距離が十センチ以下にまで迫ったとき。私は瞼を閉じた。そして頭の中でこう考えた。
ーーお父さん、お母さん。不甲斐ない私を許してください。いままで誰にもあげてこなかった。友達や親友とのふざけあいにすら、使ったことのないこの唇。いま、この人にあげてしまうみたいです。それも、無理矢理。
両手に力を込め、私は彼女からの口(唇)撃に備えた。
そのまま見終わって帰られる方。少し待ってください。
まず見てくださり、ありがとうございます。
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次回もまた会えることを願っています。
では、また。




