パート17
頂点捕食者 — Apex Predator
装飾されたその家の外で、マヨラはそれを地獄のように見つめていた…。家は東京の喧騒から少し離れた静かな場所にあり、遠くから数えられるほど数軒の家しかなかった。
マヨラは家の外でバッグを地面に置き、中からライフルのマガジンとハンドガンを取り出す。ライフルを装填して腰に縛り付け、バッグを横に放り投げた。
彼はまず、壁を飛び越えて侵入する。ライフルの銃口を前に向け、慎重に進む。外側には上階へ続く階段があった。マヨラはそれを登る。上には部屋と同じくらいの大きさの塔のような空間があった。
マヨラは周囲を見渡し、数秒間目を閉じて深く息を吸う。
そして、その部屋へと向かった…。
部屋からは音楽が流れていた。マヨラはドアの前に立つ…。ガラス越しに見ると、そこには二組のカップルがいた。結婚式の最中に二人きりになりに来たのだろう。男がベルトを外し、パンツのボタンを開けようとしたその時、マヨラがドアを蹴破って乱入した。男は狼狽し、マヨラに向かって怒鳴る。マヨラは威圧するように問い詰めた。
「俺の妹はどこだ!!!」
その男も事件に関わっていたため、逆上してマヨラに襲いかかろうとする。だが、マヨラはその瞬間に引き金を引き、男の胸を蜂の巣にした。
銃声を聞きつけ、下の階から人が集まってくる。部屋のラジオから流れていた曲は、ラジオが床に落ちた衝撃で止まった。マヨラの準備はできていた。
マヨラはドアの横に座り込み、狙いを定める。駆け上がってきた一人を射殺し、塔から降りる。左側に誰もいないことを確認し、判断を下して前進する。
少し進んだところで、マヨラは一頭の牛(飾りか何か)の影に隠れる。軽く突き動かすと、待ち構えていた四人が一斉に襲いかかってきた。マヨラは即座にフルオートで掃射する。二人が即死し、最後の一人がマヨラに掴みかかる。
マヨラの術中から銃が弾き飛ばされた。
男はマヨラの顔面を何度も殴りつけるが、マヨラはそれをかわし、ハンドガンを引き抜いてトドメを刺した…。
顎のズレを直していると、追手の足音が近づいてくる。マヨラは銃を拾い、反対側のバルコニーから下の階へ飛び降りた。追手が駆けつけた時には、そこには誰もいなかった。
バルコニーから別の部屋に侵入したマヨラは、外からの気配に気づき、猛スピードでドアを蹴破る。しかし、そこにいたのは女子供ばかりだった。マヨラは銃を下ろし、そのまま先を急いだ。
辿り着いた部屋には、あの日、シン(Shin)を指差してマヨラに密告したあの男がいた…。
マヨラはライフルを背負い、ハンドガンを構える。
「待ってください、あなたが思っているようなことじゃないんです…。全部クローチ(Clorch)がやったことなんです!」
男は必死に弁解する。だが、マヨラは誰が真の黒幕かを知っていた…。
止まることなく歩みを進めるマヨラの掌は震えていた。それは恐怖からではない。自分自身の下そうとしている決断に、心が耐えきれなかったからだ。
「妹はどこだ!!!」
「答えろ、クソ野郎!俺の妹はどこだ!!!」
マヨラは何度もシンの居場所を問い詰める。男は恐怖に支配され、言い訳を繰り返す。誰もがマヨラ自身よりも、その手にある銃を恐れていた…。
マヨラは今度は、静かにシンについて尋ねた。男はすべてを白状し始めた…。
「全部クローチの仕業です。あいつはあの娘を気に入って告白しましたが、振られました。それでクローチは学校のトイレで無理やり分からせようとして……。でも、彼女はあいつを引っ叩いて逃げたんです…」
マヨラは銃を少し下げ、続きを促す。
「数日後、クローチから電話があって呼び出されました。行ってみると、彼女が縛られていました。彼女は必死に抵抗していました。それに腹を立てたクローチが、木の棒で彼女の頭を殴ったんです…。彼女は苦しそうに声を漏らして……あとのことはクローチしか知りません。あいつなら、あそこのバスルームにーー」
ドン!
マヨラは男の頭を撃ち抜いた。
今、彼の腕が震えているのは決断のせいではない。心が完全に壊れてしまったからだ。
「俺の妹を殺した…? 俺のチューリップを、殺したのか…?」
マヨラは頭を抱え、その場にへたり込んだ。その時、背後からクローチが農具の尖った武器で襲いかかる。マヨラは腰を負傷したが、すぐさま立て直し、武器を弾き飛ばして殴りつけた。クローチは隠し持っていたナイフで刺してきた。マヨラは苦痛に叫ぶが、無理やりナイフを引き抜く。
クローチは落ちた銃を拾おうとして、最大の隙を見せた。銃をマヨラに向けた時、マヨラの姿はそこにはなかった。
突如、クローチの首筋に熱い吐息が触れる。恐怖で銃を落とした彼の首を掴み、マヨラは彼をテーブルに叩きつけた。そして、横にあったハンマーを手に取り、その頭を何度も、何度も叩き潰した……。
マヨラは気が済むまでハンマーを振り下ろし続けた。しばらくして、絶頂に達していた怒りがようやく静まった。
音楽が流れていたあの家には、今や絶望の泣き声だけが響き渡っていた。
顔も手も返り血で真っ赤に染まったマヨラ。その部屋で立ち尽くす彼の人生は、この瞬間を境に永遠に変わってしまった。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
古くから読んでくださっている読者の皆様はお気づきかもしれませんが、私は日々、皆様のために作家として成長し続けようと努力しています。これからも、より良い物語を届けられるよう精進し続けます。
もし第4章の第2部を気に入っていただけましたら、ぜひ皆様の感想やご意見をお聞かせください。皆様の言葉を心よりお待ちしております。




