17追っかけ
翌日、大輔は無気力のまま起きた。その足で台所に行き、牛乳を飲み干した。
母「 あら、今日は新聞配達じゃないの?」
大輔「今日は休刊日だよ。でも、もう辞めようかな」
母「あら、吉羅里佳はもういいの?」
大輔「もう、終わったよ……彼女は来週引退だ」
母「へぇ、まだ若いのに……」
その時、ドアホンが鳴り響いた。
亮太「すみません。大輔さんはいますか?」
母「ああ、おはよう。チョット待ってね。大輔、亮太くん来てるわよ」
大輔「……いないって言ってよ」
母「はぁ!何で私がバカ息子の伝言板までしなくちゃいけないのよ!早く行けって」
そう言いながら大輔を蹴った。
大輔「な、なんて母親だ!」
渋々ドアを開けると、そこには修もいた。
大輔「……今日は休み」
そう言ってドアを閉めようとしたが、修と亮太が必死にドアを戻そうとした。
大輔「は、離せ!」
亮太「離しません。一緒にビラ配りに行きましょう!」
大輔「ビラなんて……何の意味がある!もう……終わったよ」
修「諦めるなんて大輔さんらしくないですよ!」
大輔「可能性が無い事をいつまでも追ってたって……無駄なだけだろ」
亮太「チョット来てください」
そう言って無理矢理大輔を引っ張り出した。半ば強引に栄駅に連れられた大輔は、ビラ配りをしている女の子達がいる事に気づいた。
大輔「吉羅里佳……今日は10時から浜松でロケじゃ……」
修「俺達もビックリしました。多分、ロケに行くまでの時間までずっとビラ配りしてたんでしょう……彼女達はまだ諦めてません。俺達も最後の最後まで闘いましょうよ」
大輔「……家に戻る」
亮太「大輔さん!」
大輔「お前らもだ!ここは彼女達に任せておけばいい!俺たちは俺たちにしか出来ない事をするだけだ」
修「は、はい!」
亮太と修は嬉しそうに大輔の後を追った。




