表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に来たけど、生活魔法しか使えません  作者: 梨香
第二部 第一章 ソニア王国に行くよ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

775/778

お勉強会!

 土曜は、ロマノ大学の卒業式だ。お父様は、いつもより立派なスーツでお出かけされた。

 

「私がやはり総代なのかしら?」


 卒業式で、嫌な事を思い出しちゃった。入学式で、挨拶なんかしたくないよ。


「アルーシュ王子が総代で挨拶したら良いんじゃない?」

 お父様に言ってみよう! でも、お父様って融通が利かないからなぁ。

 他国でも王子なんだから、そっちを優先させてあげても良いんじゃないかな? と私は思うんだけどね。


 今日は、マーガレット王女達との勉強会だ。お陰様で、屋敷はピカピカに磨きあげられているし、玄関、応接室、食堂にもバラが飾られている。


 応接室には、勉強しやすいように高い机と椅子が設置済み。それぞれの机には、魔導灯も置いてある。


 マーガレット王女とリュミエラ王女、エリザベス様とアビゲイル様とリリーナ様とで机を使って貰う予定。


 私は、それぞれの机の前の椅子に移動しながら、勉強を見る感じかな? 


 だから、今日は応接室のカノンは、隅に置いているよ。お茶を飲む時の、応接セットはそのままにしているからね。


 皆様が来られるまで、子ども部屋でヘンリーとブロックで遊ぶ。


「お嬢様、お越しですわ!」


 メアリーが少し緊張した声で告げる。今日は、ヘンリーはランチも別の予定だ。女子会だからね!


「カミュ先生と一緒にランチを食べてね! 今日は女の子だけの勉強会だから」


「ええ、お姉様!」


 ううん、可愛い! ほっぺにキスして下に降りる。


「ペイシェンス! ほんの少し会わないだけなのに寂しかったわ!」


 マーガレット王女の言葉に、エリザベス様達も頷いている。


「お茶でも……」と言いかけたけど、今日は勉強会! 


「先ずは、勉強してからにしましょう!」

 やはり、侍女のゾフィーではなく、女官のシャーロット様だった。

 それぞれの侍女が用意した勉強道具を机に広げて、勉強会を開始する。


「やはり、家政数学が一番難しいわ。世界史もややこしい暗黒時代だけど、ペイシェンスのノートのお陰で、なんとか合格点は取れそうなの」


 二人の王女様は、それぞれの婚約者の王子と話が合わないと困るから、世界史も勉強している。

  

「こちらの簡易表を覚えれば、テストは合格できると思います」


 エリザベスとアビゲイルは、何とかなりそうだけど、リリーナは……不合格にならないように、最低限のメモを書く。


「リリーナ様、これだけでも覚えて下さい。留年にならないように、絶対に!」


 リリーナ様が、メモを必死で覚えているので、留年は避けられると信じたい。


 ランチは、エバの渾身のヌーベルキュイジーヌのコース!


「まぁ、なんて綺麗な料理なの! 食べるのが勿体ないぐらいだわ」


 そう言いながらも、食べるんだけどね!

 前菜は、マッドクラブと雲丹、それに型抜きした野菜のテリーヌ。


「ソースまで綺麗に掛かっているし、それに美味しいわ!」


 半円形にドット模様にかけてあるソースは、低温調理で甘くしたパプリカだ。


 スープは、澄んだコンソメ。でも、可愛いハート型のニンジンと蕪が浮かんでいる。


「ペイシェンスの料理人、とても腕が良いのね」


 リュミエラ王女にも褒められたよ。後で、エバに伝えてあげなきゃ!


 今日は簡単なお食事。あまりお腹いっぱいになったら、勉強できないからね。


 魚料理は、グレンジャー海老のテルミドールだけど、丸ごと半身は出していない。

 殻から出して、一切れ! その皿には、ミニニンジン、ミニブロッコリーなどが芸術的に飾ってある。


「美味しいだけでなく、目でも楽しめるわ!」


 おしゃれなエリザベスは、とても気に入ったみたい。


「いちごのシャーベット、美味しすぎるわ!」


 お代わりをしたそうなアビゲイル。横で、リリーナも頷いている。


「メインは? もしかしてワイバーンなのかしら?」


 マーガレット王女は、わかっているね!


「ええ、エバの渾身のゲームパイですわ」


 教授会のゲームパイは、大きな型で焼く。こちらは、一人ずつの小さなゲームパイ?  一人ずつだと、ただのパイかしら?


「まぁ! ワイバーンだわ」


 全員がサービスされると驚き、手を叩く。


「ワイバーンって、こんな形なのね」


「これなら可愛いと言えるかも? でも、実際は大きいのでしょう? 王立学園にも一頭、寄付されたのよ」


 パーシバルの討伐したビッグボアだけじゃなく、ワイバーンも寄付されたみたい。

 私は、その頃は金の鬣(グルファクシ)天狼星(シリウス)がいるので、屋敷に篭っていたんだよね。


「ええ、凄く恐ろしかったわ!」


 そんな話をしながら、ワイバーンのミニゲームパイを食べる。


 サクッとナイフを入れて、半分に切ると……エバ、凄すぎるよ!


「まぁ! 中は何重にもなっているのね! 綺麗だわ!」


 ニンジンの赤、ワイバーンの茶色、かぼちゃのオレンジ、キノコの黒、葉物の緑、蕪の白。


 綺麗な断層になっているし、それぞれ味付けが美味しい。


「ふぅ、お腹がいっぱいになったわ」と言いつつ、デザートも食べる。


 今回は、イチゴがメインのデザート! いちごケーキだけど、下半分はムースになっているし、宝石のようなイチゴがケーキの上に鎮座している。


「ふぅ、勉強するのが嫌になってくるわ」と言うマーガレット王女だけど、なるべく多くの単位を取って、最終学年は花嫁修業も始めなくてはいけないのだ。


 また応接室に戻って、午前中の続き。リリーナが最低ラインのメモを覚えたか、テストする。


「これなら、なんとか……」ホッとしたよ。


 他の人達も、それぞれ目標ラインに達したので、お茶にする。


 エバに簡単で良いと伝えていたけど、やはり手の込んだ茶菓子が用意されていた。


 色とりどりのマカロン! 可愛いよね!


 それを摘みながら、お茶を飲んで、今日は解散! ミッチャム夫人が、お付きの女官や侍女にお土産を渡している。


「ペイシェンス、今夜は宜しくね!」


 リュミエラ王女も、リチャード王子とブロッサム公爵のパーティ組だ。


「皆様、良い結果を!」


 ロマノ大学の卒業パーティに行く狩人達に、エールを送っておく。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ペイシェンスが今までの功績で爵位する話はどうなった?
寮生活より、家庭教師つける方を優先するべきだな… 他の王族は勉強できてるのに…
王子を贔屓したら、他の学生は王子に意見いえなくなるでしょ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ