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異世界に来たけど、生活魔法しか使えません  作者: 梨香
第二部 第一章 ソニア王国に行くよ!

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パーシバルとアフタヌーンティー

 お茶の時間前に、手紙を配り終わったメアリーにお着替えさせられる。近頃は、グレアムの御者で馬車で回るから、帰ってくるのが早いんだ。

 パーシバルと二人の時は、ちょっと早すぎるよと文句を言いたい気分になる。キャリーの方が、見張りが緩いんだよね。


「婚約者様がいらっしゃるのに!」とキャリーが気が利かないと叱られている。


「私が領地への手紙を書くのに時間が掛かっていたのよ。キャリーは言い出せなかっただけ」


 メアリーも領主としての仕事については口を出さない。


「今回は仕方ありませんが、侍女はお嬢様が完璧な装いで婚約者様に会えるように、常に気をつけなくてはいけないのです」


 こちらでは、それが普通なのかも? 私は、馬の王(メアラス)を慣らす時に、寝ぼけた顔を何度か見せた気がするよ。

 まぁ、パーシバルは馬の王(メアラス)に夢中だったから……うん? これって私はスルーされていたって事? まぁ、良いや。


 屋敷の中なので、寒さは感じない。転生した頃は、暖炉の火もちょろちょろで凍死するかと思ったけどね。

 だから、鮮やかな青の絹のドレス。それに、髪には青の細いリボンを編み込みにした。


「キャリーも腕をあげましたね」


 メアリーは少しずつキャリーを鍛えている。結婚しているし、いつかは赤ちゃんができるかもしれないから。産休明けたら、また侍女に復帰して貰うよ!


 ソニア王国には、絶対に付き添うと、前々から言っていたけど、大丈夫なのかな? 妊娠していたら長旅は無理になる。行く前に、ミッチャム夫人に相談しておこう。

 ソニア王国には、御者としてグレアム、個人護衛としてベリンダが付き添う。

 騎士は、王家が手配するので、私の騎士は同行しない。


「あっ、ベリンダの服も用意してましたか?」


 メアリーは当然と頷くけど、本人のも必要だからね。


「メアリーも道中は寒いから、暖かいコートや服を新調するのよ」


 メアリーは、グレンジャー子爵家が極貧の時代を生き延びたから、節約が身についている。私のドレスやアクセサリー関係は、節約を忘れちゃうけどさ。


「キャリー、マダム・マグノリアにメアリーのコートと服を作るように伝えてね!」


 キャリーが嬉しそうに頷く。うちは、お針子の人数が多いから、収穫祭の時にお仕着せは新調している。それと、良い働きをした使用人には、私服も!


 あんなに一気にお針子を雇った時は、失敗したかもと思ったけど、領地の使用人や兵士の制服も縫うから、少ないぐらい。


 でも、領地のは、領地で縫える体制を作らなきゃね! ミシンを何台か運んでいるので、領民に使い方を教えても良い。

 ただ、今はミシンが凄く高価だから、ハンプシャー館だけで使っている状態。

 ミリアム先生が使い方を、町の女の子に教えてくれたら良いのだけど……また、今度考えよう! 急ぐのは、私の悪い癖だ!

 今は、王都で買った古着を繕うのを、女の子達に教えて貰っている。

 自分用に安く買えるようにしているけど、内職にしても良いかもね。


 領地の使用人は、どんどん人数が増えている。美味しい料理とお風呂とシャワー、そして清潔な制服。

 特に、学校で文字や計算を勉強した子ども達は、屋敷で働きたいと言っているそうだ。


 王都のH&G商会にも何人か領地の使用人を雇っている。初めは、貴族に接した事がないので、メーガンとアダムから熱血指導されていたけど、今では生まれつき王都育ちの様に洗練された対応をしている。


 そのH&G商会に、今日はパーシバルと行く予定だったけど、婚約披露パーティやクラリッジ伯爵の面会とか、そっちが優先されるかも? できたら、デートっぽくなるから行きたかったんだけどね。


 パーシバルが来る前に、バーンズ商会からカカオの樽が大量に届いた。

 私が手紙で頼む前に、王妃様から注文されていたみたい。

 チョコレートの箱もいっぱい! それに、砂糖やミルクやアーモンドやオレンジなども。


 チョコレート作りは、エバに任せても大丈夫! 私は、滑らかにするだけ。


 ただ、私とパーシバルの婚約披露パーティにも、チョコレートを出したくなったんだよね。ピンクのハートチョコレートなんて、ラブラブで良いんじゃないかな? 

 今夜、モラン伯爵夫人に相談してみよう。


 王妃様が注文したカカオとは別に、買った方が良いよね? なんて考えていると、メアリーがパーシバルが来たと教えてくれた。


「いらっしゃいませ!」


 卒業式以来だよね。二人でニッコリと笑って、頬にキスをする。

 このくらい許して貰っても良いと思う。


「ペイシェンス、今夜はうちで簡単な卒業祝いをする予定だけど、婚約披露パーティの打ち合わせになるかもしれない」


「ええ、聞いていますわ。急な話ですが、婚約はもうしているのですから、私は嬉しいです」


 いちゃいちゃモードになったけど、話し合う事がいっぱいなんだ。

 それに、キャリーがアフタヌーンティーセットを持ってきてくれた。


「美味しそうだね!」

 パーシバルも一口サンドイッチ、小さなキッシュ、プチケーキ、チョコが綺麗に飾ってあるアフタヌーンティーセットを見て微笑む。


「ええ、エバがパーシー様がいらっしゃるから、気合いを入れて作ってくれましたの」


 ふたりで、あれこれ話し合いながら、楽しいアフタヌーンティータイムを過ごす。





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― 新着の感想 ―
更新ありがとうございます! ソニア行き楽しみです! 「今夜、モンテス伯爵夫人に相談してみよう。」 婚約パーティーなので、「モラン伯爵夫人」なのでは? 領地のモンテス氏と混ざってしまったかしら。
連日の更新ありがとうございます いつも美味しそうなお菓子を食べてますね。 私もビュッフェ行こうかしら
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