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怪盗紳士との出会い 3

翌朝、目が覚めると昨日のタキシード姿とは打って変わって

男は赤色の貴族風衣装を身に纏っていた。


「やっと、お目覚めだな」


おまけに喋り方もタメ口でどことなく違和感がある。

アリシアは思わずその場で硬直してしまう。


「おいおい、目の前にこんないい男がいるってのに無反応とは流石に傷つくぜ?」

「‥‥‥」


冗談か本気か分からないが、彼はかなり自分に自信があるようで。


「とまあ冗談はさておき、だ」


男はサッとハンカチを広げ、パンを手渡す。


「腹、減っただろう?」


アリシアは手渡されたパンをひとくち食べた。


「‥‥お、美味しい」


隣で彼も嬉しそうに笑顔を見せて微笑んでいた。

そして朝食を終えた後二人は互いに自己紹介をする。


「それじゃ改めて俺はアルセーヌ・ルパン。よろしくな」


まるでイタズラ少年のように笑顔を見せてルパンは笑う。


「サイファ王国の姫アリシアです。こちらこそよろしくお願い致します」


アリシアもドレスの裾を持ち上げお姫様らしく丁寧にお辞儀をする。


「目的地はもうすぐだ。悪いがもう少し付き合ってくれ姫君」

「は、はい。分かりました」



──こうして、ルパンに導かれアリシアは外の世界へと足を運ぶのだった。

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