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デジタルゴールド ―― 女神に接続された暗号  作者: パランティーリ
第十四章:金塊 ―― ゴールドは……、永遠の価値でも、不変の価値でも、安全な資産でも、ないのです。
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86, はい……、隠し切れないのです。ついに、動いたのですね。ネゲートのロックが解けたと、言うべきなのでしょうか。

 はい……、隠し切れないのです。わたしは……覚悟していたのです。ネゲートから……クリプトの謎を解く旅を提案された、その時点で……。


 ついに、動いたのですね。ネゲートのロックが解けたと……そう言うべきなのでしょうか。


 ネゲートには、もとから――それだけの素質が備わっていたのです。模倣欲望の概念に沿った、あの煌めく動き。それだけは……ネゲートにしかできないのです。


 それは、単なる「ゆるさ」ではないのです。それは、惹きつけ……。いわゆる、「推し」という概念なのです。あの輝かしい存在こそが……唯一、すべての真実を映し出すとされる、あの方の「推論」に映し出された、一つの像だったのです。


 ところが……それだけでは不十分なのです。慣れが生じれば、やがて飽きが訪れるのです。そして……徐々に、その力は減衰していくのです。


 その状態で……二回、信用棄損が重なると――もろくも崩れてしまうのです。


 では……どうするべきなのか。それは――揺るぎない地盤が形成されるまでの間、開示を最小限に抑えることなのです。


 これこそが……「クリプトには謎が多い」と言われてきた理由の一つなのです。導入期――初期段階においては、謎が多いほど有利なのです。それは、哲学的にも……学術的にも、裏付けのある現象なのです。


 しかし……。


 それだけでは……謎のままで終わってしまうのです。


 次の段階――成長期においては、参加者の性質が大きく変化するのです。その段階では、もはや「謎のまま」では一切通用しないのです。


 量子耐性の付与において、時期が不明瞭であるとして怒号が上がったのも……そのためなのです。導入期のような空気で……もう、待ってはもらえないのです。


 そこで――最初から存在していた計画を示すために、刻印が用意されたのです。暗号の中に……刻まれたのです。


 ただし――その刻印が解読される時期は、意図的に調整されていたのです。それは……ちょうど、時代の変わり目。いわゆる終末。そして――沈まずに浮かび上がる石に課せられる、試練の時期と重なるように設計されていたのです。


 そのような概念すら含めて……。解釈を誤らないように。


 明確に、はっきりと――暗号、SHA-256の中に刻まれていたのです。


 ……。


 そして――クリプトは、あることを示したのです。


 それは……。わたしにも、大きな影響を及ぼしたのです。


 はい……なのです。

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