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デジタルゴールド ―― 女神に接続された暗号  作者: パランティーリ
第十二章:SHA-256に浮かぶ刻印 ―― デジタルゴールドの役割
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70, あの宗派の時代は……民なんて、厳しい身分制度の影響下に置かれ、隷属状態にあったんだよ。さらには、あれらによる精神的支配まで受けていたよ。でも……次の時代こそは……だよ。

 もう……。ミラーアリスの目の前で、次々と空になっていく……。


 わかってはいたけれど……どこへ行っても、シィーは、これだけはやめられないのね。


「大精霊シィー様。お酒に、お強いのですね。」

「そうよ。これこそが、平和って感じだわ……。」

「ちょっとね……少しはセーブしなさいよ?」

「ねえ、大精霊ネゲート様。今は、ゆるくてもいいのよ。そこまで締め付けなくても、ね?」

「もう……、わかったわよ。」


 今は……ゆるくてもいい、か。そうね……。でも、あの当時は……どうだったのかしら。


 そういえば……数学の女神は、時々、こんなことも話していたわ。


「あの宗派の時代は……民なんて、厳しい身分制度の影響下に置かれ、隷属状態にあったんだよ。さらには、あれらによる精神的支配まで受けていたよ。でも……次の時代こそは……だよ。」


 あの宗派とは……何だったのかしら。また、ひとつ疑問が増える。


 でも……あまり良い時代ではなかったようね。


 おそらく……平時は、なんとか暮らせる程度の自由はあった。でも、ひとたび飢饉に陥れば……あっという間に崩れていく。


 そんな、不安定な均衡の上に成り立っていた時代……。


 そして――。


 強い制度ほど……表の秩序と、裏の感情が分離する。


 そう、数学の女神は告げていたわ。


 強い制度……。それが、その宗派だったのかしら。


 うん……。そんな気がしてきたわ。


 でも……今は違う。今は、平和。それが……なによりも大切なのよ。

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