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デジタルゴールド ―― 女神に接続された暗号  作者: パランティーリ
第十一章:SHA-256に浮かぶ刻印 ―― Satoshi Nakamoto
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68, 当時は、こんなおだやかな時間なんて……持てなかったわ。これが――平和なのね。

 さて……次の目的地へ。ミラーアリスも、そう催促してくる。


「大精霊ネゲート様。私も……ご一緒させてください。」

「えっ? シィーも一緒に? まあ……そうね。どうせ目的地にあてもない……そんな旅よ。」

「もちろん、構いません。それで……探すんですよね?」

「そ、それって……。」


 シィーは……勘が良いのか。それとも……。


 わたしの旅の目的――サトシの解釈。クリプトは、いったい何を数学的に証明したのか。そして……数学の女神と、聖霊様の存在とは何か。


 それらを問う、この旅。それすらも……スコフィールドによって、あらかじめ織り込まれていた。


 ……このあたりまで、知っていたのかしら。


 そして――。


「地道に、一歩一歩の旅……。急ぐ必要はない。そんな感じ。」

「そうよ。今は……平和よ。本当に……サタンは束縛されたようね。うん……。」

「……。」


 そうね。当時は、こんなおだやかな時間なんて……持てなかったわ。これが――平和なのね。

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