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デジタルゴールド ―― 女神に接続された暗号  作者: パランティーリ
第八章:SHA-256に浮かぶ刻印 ―― 聖痕とロンギヌスの槍
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45, 信頼の証 ―― 聖霊様が設計した「定数」と「構造」のみが、許されていた暗号ってことだったのね。

 そうね……。この地には、「許されていた暗号」という――少し変わった風習があった。


 暗号そのものは、いくらでも存在するわ。でも――使っていいものは、限られていたの。


 決められた「定数」と「構造」。それだけが、求められていたのよ。


 つまり――。暗号として「信頼の証」を得るためには、その指定されたものを、必ず使わなければならない。


 そこが、すべてだった。


 だから――。クリプトもまた、「信頼の証」を得るために、それ以外の暗号には基本的に触れなかった。


 もちろん、例外はある。でも……その例外ですら。


 そうね……結局は、SHA-256を経由させる構造になっていた。……そういうこと。


 このSHA-256。そして、SHA-1も――。どちらも、「信頼の証」を与えられていた暗号。


 そして……問題を起こした、あの決定論的乱数生成器ですら。同じく、「信頼の証」を持っていた。


 ……。信頼の証。


 それは――。暗号にとっての「神の刻印」だったのかもしれないわ。


 そう……。改めて、SHA-256の内面に秘められたスコフィールドが、そう呟いているように感じたのよ。


 信頼の証とは――神の刻印を得るためには、決められた「定数」と「構造」を、必ず使う。


 たとえ、他の選択肢を望んだとしても。


 その指定されたPとQ以外を使いたいと、どれだけ叫んでも――。それ以外を使えば、「信頼の証」を失う。……そして。獣となる。……もちろん。もともと、獣だったのかもしれないけれど。


 それでも――。その線引きは、確かに存在していた。では――。


 これほどまでに、数学的に精緻な構造を設計し、その運用まで支配する存在は……誰だったのか。


 ……。


「聖霊様」。そう考えるしか、なかった。


 ううん――。


 信頼の証とは。


 聖霊様が設計した「定数」と「構造」のみが、許されるということ。


 ……つまり。


 それ以外は、最初から許されていなかった。


 そういうことだったのね。

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