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第34話 完

 私とナナが物陰に隠れてコタローを応援していると


「ククク……!ではまずこの弱いやつらから始末させていただくぞ」

 魔王は物陰から応援していた私とナナの背後に瞬間移動してきた。


 ……! マズイ。 またベルフェスの時みたいに狙われた……!


 その時、コタローがひらりと舞い上がり魔王に光属性のブレスを吐いた。


 魔王に直接する。


 ドガァン!


 大きな音がした。


「くっ……!」


 今度は魔王はダメージを受けたようだ。もしかしてさっきは鎧がダメージを吸収していたのかも知れない。鎧が壊れたからダメージが通るようになったのかも……!


 魔王が苦しそうにしている間に、コタローが私達の前にひらりと舞い降りてきて、背中に乗るように促す。


「コタロー! ありがとう!」


 私とナナはコタローの背中に乗り込んだ。


 コタローはまた、ひらりと宙に舞い上がり魔王にブレスを吐いた。しかし今度は、魔王が闇属性のビームを放ち対消滅してしまう。


「ではこれはどうだ……」

 そう言って魔王は浮き上がる。地面が真っ暗になり、そこから無数の手が伸びてきた。

 コタローは飛んでいるから、手は届かない。

 と、思ったのに長く伸びた一本の手がコタローの足をつかんでいた。コタローは飛びながら手から逃れようとジタバタする。

 そこにナナが杖で手をボカンと殴った。


 手は驚いたのか、つかんでいたコタローの足を放し、地面へと引っ込む。


 ナナ……! ナイス……!


 そしてコタローは手が届かないように部屋の高い所を飛びながら、魔王に渾身の巨大ブレスを放った。


 魔王がビームを放つが、それを超えて巨大ブレスは魔王に直撃した。


「ぐぁぁ……!」


 魔王が苦しそうな声をあげる。

 そして、黒い破片とともに魔王は消滅した。



※※※※※※※※※※※※


 これで私とナナ、コタローの魔王討伐の旅は終わった。


 王都に戻った私達は王様からたんまり褒美の財宝を貰いどうしようか悩んだ。

 そして、魔王討伐祝いのパレードをやった。

 私は少し恥ずかしかった。


 そして、私とコタローはオルエンデ村に帰ることにした。そして嬉しい事にナナもついてくる事になった。


 ナナは

「私も帰るとところないし、なにより、ユキさんとコタロー君と一緒にいたいです!」

 と、嬉しいことを言ってくれた。


 馬車でオルエンデ村に帰ると、エヴァおばあさんやヴェル村長、ホセおじさんたちが迎えてくれた。


 私達は王様から貰った褒美で、オルエンデ村に2人と1匹用の家を建てることにした。



※※※※※※※※※※※※


 そして、私達は、エヴァおばあさんの畑の手伝いをしたり、ホセおじさんと釣りにいったり、時々旅に出て異世界グルメを堪能したりして、異世界スローライフを満喫しているのだった。


おわり


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