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01

佑は、体が弱いでしょう?

だから、神様がね、特別に、佑の耳をすっごくよくしてくれたのよ?

佑の耳は、神様からの贈り物なの。

お母さん、佑の事誇りに思うわ。

だって、こんな素晴らしい才能を持った人は、滅多にいないのよ?

憶えておきなさい、ね、佑。


・・・って、こんな耳、あっても何の役にも立たないじゃない!


思い出しては叫びだしたくなる衝動を抑え、私は読書に戻った。

みんなは、体育の授業の真っ最中。私だけ、教室で読書。

理由は簡単。

日に当たっちゃいけないから。


絶対、あたっちゃいけないわけじゃない。

だけど、普通の人より免疫が無くて、長時間の日射に耐えられない。

だから、体育の時間は、こうして一人、読書に励んでいる。

原因不明で天性の病気。

皮膚型のポルフィリン症だと診断されたこともあったけれど、なんだか少し症状が違うらしく、短時間の直射なら耐えられるし、少し皮膚が荒れる程度。

だから、日夜逆転の生活をしているわけではないけれど、発症しても困るので、体育の授業は、一度も出たことがない。

小学生の頃、体育館の授業で、一度だけドッジボールに混ぜてもらった程度だ。

生まれてこの方これなので、真夏であっても、長袖長ズボン。めったに無いけれど、時々半袖。

帽子なしで出かけたこともないし、登校は兄さんの送り迎え。

帰りは、日傘を差して、顔には日焼け止めクリームを塗りたくって、家に帰る。

本当に、不便。

・・・体はこんなに元気なのに。

私は見ていることしか出来ない。

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