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女の子が二人でVRMMO  作者: qazwsx(てぃー)
55/62

55 茜視点11

お待たせしました。


いつも評価やブックマーク等ありがとうございます!

空き地に着いてミオンに言われたことは、第六感に依存しないことや風洞に頼らない弓術そのものの腕だった。

問題点を洗い出し、それを潰していく期間が始まった。

瞑想、実戦、瞑想、実戦の繰り返しで技術を磨いていく。ミオンはスパルタだから大変なんだよね...平気で死地に放り込んで来るし...。


そうこうしている内に目を開いたまま微細な感覚を掴めるようになり、風洞無しの有効射程も100mくらいまで伸びた。

そしたら、次は矢の連射速度アップと隠密技術を教えられた。蜘蛛や狼の群れと戦わされたり、音を出さずに討伐しろと言われたり滅茶苦茶だったけど何とか修得した。群れと戦ってて3匹同時に掛かってこられた時は死ぬかと思ったよ...。


私の風洞の強化もした。魔法についてミオンに詳しく教えてもらって、大分効率化出来た。

具体的には、今までは空気を抜いて矢の後ろで風魔法を使って加速させていたのを、空気を圧縮して矢の後ろで解放して加速させる方式に変えた。材料を自分の魔力で作っていないからかなり燃費が向上に成功。浮いた魔法の分を細かいコントロールに回して、色んな矢を撃てるようになった。


最後にどんな姿勢でも撃てるようになることと、射撃ポジションを取るために何処にでも行ける技を教えられた。これが1番ヤバかったね!

ミオンが私に風の魔法を放つ、私は転がったり吹き飛ばされたりしつつも何とかしてミオンに矢を放つ。いやー、ホントに情け容赦無しだから10mぐらい打ち上げられたり上手く着地出来なくて地面とか木とかに熱いキスをしたりしてね...。ゲームだから出来る、死ぬラインギリギリを攻めてたね!


何処にでも行ける技術っていうのは要するに壁登りのことで、ミオンがやってるのを見たときはビックリした。街の外を覆う高さ7mくらいの壁を道具も無しにスルスルっと登っちゃうんだもん。


「ミオンって忍者の末裔か何かなの?」

「特別な技術じゃ無いわ」


ミオンが言うには、現代なら兎も角この時代の壁は真っ直ぐじゃない。90度に見えても部分的に凹みがあったり出っ張りがある。それを使って登るとの事。

いやいやいやいや...といってもやるしかない。女は度胸!という事で挑戦する。

小さな出っ張りとか凹みとかを見極めて...という所で足が止まってしまい、何度も地面に落ちる。受け身を教わったものの痛いものは痛い。

何度も何度も地面に叩きつけられ、それでもやっていくうちに何となく行けそうな部分とか登るコツみたいなものがわかってきた。勢いが大事だね。身体が上昇する勢いのまま細かく力を加えていって最後まで行っちゃう感じ。


2日分の36時間中20時間くらい壁を登り続けた。

最後らへんは割とスイスイと登れるようになり、アカネちゃんセンス◎だね!と調子に乗ってたんだよね。

10回やれば10回成功出来るくらいまで来た時にそれは起こった。足を滑らせてしまったのだ。

完全に油断していたせいで切り替えが間に合わなかった。下には岩があって、ヤバいと思った時には頭から叩きつけられていた。

結構...いや、かなり痛い。意識はハッキリしているのに身体は動かせないし、HPは物凄い勢いで減っていく。少し離れた所で剣の稽古をしていたミオンが駆け寄って来た辺りで視界が暗転した。


気づいたら女神像がある中央広場にいた。あー...これがリスポーンかぁ。

現実なら生き返るなんてないし、かなり痛い所では済まないよね。ゲームで良かった...。

門から少し離れた壁。そこまで戻ると、私が叩きつけられた岩にミオンが寄りかかっていた。


「アカネ。私が言いたい事は分かるわよね?」


落ち込みと恥ずかしさで少し俯いてしまう。


「...うん。私調子乗ってたね」

「別に調子に乗る事は悪い事では無いわ」


え?と思い、顔を上げた。相変わらず無表情に近いミオンだけど、少し怒っているように見える。


「アカネは体捌きや感覚といった部分に相当なセンスがある。天才と言ってもいいかもしれないわ」


人生で初めての褒め言葉につい嬉しくなってしまう。


「でも、身を以て感じたと思うけれど、そのセンスに任せるだけでは取り返しのつかない所で失敗するわ」


御もっともデス...。


「調子に乗るということは未知の領域に対するハードルを下げてくれる。私が悪くないと言ったのはそういう事よ。但し、人が自分の技術のその先へ行くためには努力や才能の他に経験が必要よ」


私は経験が足りなかったってことかな?

理解が及んでいないことを察したのか、わかりやすく言い換えてくれた。


「他の事に意識が行っていても大丈夫な位に習熟しなさいということよ」


実にわかりやすいね!



訓練をこなしていき、遂に訓練最終日。私は急にミオンに抱かれて攫われた。

そして連れてこられたのは北の山にある洞窟。


「ここの踏破が目標よ」


ミオンがそう言うので洞窟に入ろうとしてみると、ウィンドウが出てきた。


『採掘ダンジョン:ノード山の洞窟 に入りますか?』


へー、ダンジョンかぁ...ってダンジョン⁉︎

でもミオンだしなぁ...ダンジョンの1つや2つぐらい見つけててもおかしくない。うん、全然おかしくないね。


「このゲームってダンジョンあるんだね」

「採掘ダンジョンとあるし、街の人も知ってたわよ」

「えっ?」


ちょくちょく掲示板とかは見てたけど、全然情報出てないしプレイヤーで知ってるのはミオンと私だけじゃないかな?

...まぁいいや。


「ミオンはクリア?したの?」

「一応ボスらしきものは倒したわよ」

「ちなみにどんなモンスターだったの?」

「鉄鉱石で出来たゴーレムよ」

「ゴーレムかぁ...矢が刺さるかな?」

「刺さるのは柔らかいものだけよ」


要するに無理ってことかぁ。でも矢が刺さらないと何とも出来ない気がするんだけど。

まぁ、取り敢えずやってみますか!


中は普通の洞窟だね。暗闇の中狭かったり広かったりする道をミオンはスイスイ進んでいく。昔は驚いたけど、今ならある程度私にも同じことが出来る。いつに間にか【歩み上手】の称号もゲットしていたし、これは訓練してて良かったポイントだね。

出てくる敵はマイナーゴブリンっていう剣とかピッケルとかを持ったゴブリンと、ボーロックっていう石が集まったような丸いモンスター。

マイナーゴブリンは暗闇から弓で暗殺すれば済むんだけど、ボーロックが厄介なんだよね。

普通に矢を射っても弾かれる。風洞を使ってアシストした矢で砕くのが今の所の精一杯だね。


そんな風にマイナーゴブリンとボーロックを倒しつつ進んでいくと、下に続く階段が見えた。


「この先にゴーレムが居るわ」

「おっけー!」


MP十分、気合い十分!ボーロックから戦い方のヒントも貰ったし何とかなる気がするね。



階段を降りた先には金属と土が混ざったようなゴーレムがいた。私が入った瞬間に起動したようでギギギと軋ませながら立ち上がる。

全高3mほどの人型で、関節が少し細い。胴体の真ん中に赤く光る石のようなものがある。あれがコアかな?この関節の細さならいけそうだね!


戦いは先手必勝!ゴーレムから距離を取って風洞を繋げる。狙いは脚部のひざ関節。

最大威力の矢を2連射。元々脆くなっていたのか当たりどころが良かったのかはわからないけど、両膝を砕く事に成功した。

すかさず3射目を構え、当たった瞬間に風が弾けるインパクト重視の矢を放つ。狙いはコア1点!


違わず命中した矢はコアに刺さり、風が弾けると共にコアも弾けた。

コアを失ったゴーレムは機能を停止。光となって消えていった。

よし!ミオンも薄くだけど微笑んでいる。これは合格っぽいね。


洞窟を出て空き地に戻り、正式にミオンから訓練終了を告げられる。

思わずミオンに飛びついてしまったけど、ミオンも耳や尻尾を撫で回したり、翼で包み込んだりしてくれた。


そして街に戻ってログアウト。ゲーム内で明日、コミエンゾというらしいこの街の防衛イベントがある。そこで貢献度1位の報酬を貰うのが目下の目標なんだよね。

ミオンは最悪ドラゴンとかが出てくるかもって言ってたけど、私はちょっと遠慮したいかなー...。


そして、私はミオンの過去の話を聞いた。

ザクザク進めて行きたいと思います。

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