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17.聖女様誕生!!

朱雀様と契約を結んでから、5年の月日が経ち、今日私は"聖女様の儀式"を行うことと相成りました。私は神獣クラスの精霊さんが4体いるので、国王陛下にはきっと、"聖女様"になれるであろうとおっしゃってくださいました。私もぜひ"聖女様"になりたいです。


そうして、"聖女様の儀式"が厳粛な雰囲気の中行われることになりました。儀式用の神殿に入ると、緊張でドキドキしながらも歩いていきます。そして、最上部に上ると魔法陣があるところへと着きました。私はその魔法陣の中に入っていきます。


そして、神官が唱えます。


そうすると、私の意識は白い世界へと誘われます。


「ここは・・・?」


尋ねても誰もいません。精霊さん達も反応がありません。ここにはまるで、私一人の世界のようです。

少し進むと、バラが一面に咲き誇った世界がありました。私はそこへと向かいます。そこは一面バラが綺麗に咲き誇り、まるで、私が領地をいただいた時のローズタウンに近い光景が見られます。そうすると、後ろから声をかけられます。


声の方へ体を向けると、そこには女神様のような人がいました!!


『そう、これはあなたが育て、作って築いた町・ローズタウンです。よく、あそこまでの貧しい土地をここまで育ててくれました。私はあなたが"聖女"の名に相応しい人物だと思います。精霊使いも魔法使いも多く増えました。あなたに"聖女"の称号と力を授けましょう。』


そういうと、私はただ呆けた顔をして、そのまま女神様に力を授けられました。力が私の中に入っていく感覚だけは覚えています。

気が付けば、私は神殿の魔法陣の中央で座っておりました。何が起こったのか分からなかったのです。


しばらくして、立ち上がると、周囲の人達が"聖女様の誕生"だと騒いでいます。なぜでしょう?

私は魔法陣から出ると、神官に問います。


「私は"聖女様"になれたのでしょうか?」


そう聞くと、驚いたような様子を見せる神官。


「だって、その両手の紋章は間違いなく"聖女様"の紋章です。・・・よく見てみては?」


私はそう言われて、自分の両手を見る。確かに、そこには紋章がありました。

私は精霊さん達に問います。


「これは"聖女様の紋章"なのでしょうか?」


『んー?自分は見たことないけど、女神の力が働いているのは分かるよー。』

『僕も同じ意見です!!』

『私は女神様の加護を得た紋章だと、思います。』

『間違いなく、"聖女"の紋章だ。見たことある』

『む。間違えないだろう。』

『くっくっく。本当に"聖女様"になるとはねー?』


精霊さん達もこれは"聖女様の紋章"だと言います。私はやっと夢見ていた"聖女"になれたのです!!

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