19.転:高く付く代償
ラビィ「そうだ。帰る前にもう一部屋見ていきますか?」
レミリ「そうねぇ。今日はポーションも消費しなかったし…。また、シルバーゴーレムが居るかも知れないし…。『ビッグコアゴーレム』はもういいのよね?」
ラビィ「ええ。それにしても、レミリはシルバーゴーレムが好きですね?」
レミリ「いや、お金目的よ?」
【シルバーゴーレム
レアモンスター。銀鉱石のゴーレム。動きは通常のゴーレムより早く、魔法攻撃に強い耐性を持つ。確定のドロップの『銀鉱石塊』の通常売却価格:10万】
ラビィ「ふむ、お金目的ですか…」(…えっちですね)
レミリ「?…行きましょう?」
真剣に考え込むラビィと気付かないレミリ。
アリス「はーい」
ラビィ「あ、待ってくださーい」
付いていくアリスと追うラビィ。
レミリ「ねぇ、あれって…」
アリス「シルバーゴーレムと一緒の色だけど、小さいね?」
ラビィ「ん?銀色で小さい?…まさか…!?」
部屋の外から中を伺う二人に追いついたラビィが覗き込むと、そこにはミニゴーレムと同じ形の小さなゴーレムが居た。
【プラチナゴーレム
超レアモンスター。希少鉱石のミニゴーレム。的に気付くと同時に高速で逃げる。魔法攻撃、遠隔攻撃はほぼ無効化し、全ての攻撃に強い耐性を持つ。確定のドロップの『希少金属のインゴット』の通常売却価格:100万】
レミリ「どうしたの…?ラビィ?」
アリス「お姉ちゃん…」
ラビィ「二人とも、絶対…大きな声を出さないでくださいね…?」
【ラビィ説明中】
口を押さえるレミリと、ふーん、といった感じのアリス。
レミリ「速攻で決めましょう…!」
ラビィ「お任せあれ…!」
アリス「つまり、いつも通り?」
クラウチングスタートの体勢のラビィ、その尻から目を反らすレミリ。
エールの体勢のアリス、真剣。
アリス「『お姉ちゃんがんばれー!』」
【ラビィ、敏捷上昇】
ラビィ「最高速度でなんとやら!」
爆発的なスタート。真っ直ぐ進んでいく、ダッシュの途中でラビットハンマーを構え、プラチナゴーレムに迫り一閃。
プラチナゴーレムが壁に飛ばされるが、魔物撃破時のエフェクトは出ない。後ろから残る二人も部屋に入るが、ラビィはさらに踏み込む。
しかし、プラチナゴーレムが壁に激突すると同時に、壁が砕ける。しかも、その崩壊が連鎖的に壁全体から床にまで広がっていく。
ラビィ「来ないで!」
ラビィ、プラチナゴーレムから目を反らし、後ろに向けて叫ぶ。
しかし、二人はラビィだけを見て手を伸ばす。
アリス「お姉ちゃん!」
レミリ「いいから手を伸ばして!」
ラビィも反転して、二人に手を伸ばすが、一歩届かない。
そのまま、三人の足下まで崩壊が広がり、暗闇に落ちていく一行。
暗転。




